こんにちは!諜報部長!現役税理士諜報部員のDです。今回も宜しくお願いします。

さて、今回の報告ですが、前回に引き続き「試算表」についての内容で、
「試算表の作成」についての報告です。

試算表

■試算表を作成するには

前回の報告で、試算表の重要性についてはお話しましたが、
ではその試算表はどうやって作成することができるか、についてお書きします。

今回はその試算表作成にあたって、創業間もない経営者の方々をイメージしています。
具体的には、
「経理の担当者は社内に在籍しておらず」
「会計ソフトも持っていない」
「会計ソフトへの入力も自社では難しい」
という企業が税理士に作成をお願いする場合を想定しています。
実際、私の所へ創業直前・直後でご相談頂く経営者の方も、そういった状況が多いです。

まず、準備するものとして以下のものがあげられます。

1、通帳のコピー

これについては、一番重要なものかもしれません。なぜなら、お金が無くなればどんなに業績がよくとも会社の経営はできない(続けられない)からです。この通帳のコピーに入金、出金の内容をメモ書きしておきます。

2、売上の明細

小売業、サービス業であれば毎日の売上については、必ずつけておく必要があります。

3、給与明細

給与を支払っている場合は、固定費として毎月業績にかかわらず支払われるのが給与です。
会社の経営上、売上対人件費についてはタイムリーに知る必要があります。

4、現金払いの領収書

月単位で内容別に区分しておくことがお勧めです。

・・・これで終わりです。。。
箇条書きにしてみると、「意外に大したことないな」と思われるかもしれません。
ただ、文章だと簡単に見えますが、まとめてしまうと大変です。
通帳からの支払なんて、2ヶ月も前のものだと忘れてしまいますし、
領収書の整理も3か月分を一気に整理するとなると、まずは月別にまとめるところからしなければいけなくなります。
税理士に依頼している場合でも、絶対的に企業側でやらなければならない作業は
無くなりませんので、こまめにまとめておくことが、大変重要です。

話は戻りますが、上記の1~4を税理士に送ってさえおけば、
最低限の試算表を税理士側で作成できるはずです。
その試算表を基に打合せを行うことが、最善の経営への近道です。

また、税理士側としてもきちんとしたクライアントとしてのイメージも湧き、
経営に対しての真摯な姿勢に応えたいという気持ちになります。

ご自身で事業を行う際には、
ぜひとも、試算表を通じて健全な経営ができるよう頑張ってみてください。

以上で今回の報告とさせて頂きます。

次回は、また別のテーマで報告致しますので、宜しくお願い致します。