諜報部長、お世話になっております!
経理担当、諜報部員のMです。
引き続き、今週も宜しくお願い致します。
さて、今回は「M&A完了後のやりとり」についてのお話です。
■経理が話す「M&A完了後のやりとり」
以前私が担当する会社でM&Aを行なった、というお話をさせて頂きました。
経理としては、当時決算と重なったこともありとても大変でした。
でも、私以上に買収された側の従業員さんも大変だったと思います。
買収された会社は、小さなメーカーさんで、
会社というより事務所という印象の小規模な企業でした。
私はその業界には疎いですが、その業界では有名な方が代表者だったようです。
そして、そのカリスマ性に惹かれて、一緒に働きたいという人が集まった、
という印象の会社でした。
その分、集まった人たちは職人肌というか現場の人たちがメインで、
経理や総務的な業務を担当する方がいらっしゃいませんでした。
なので、突然M&Aされたからといって、
経理からは「月次締めます」、
法務からは「●●契約書が」、
労務からは「労基法的にこれやって」
と言われても分からない事だらけでとても大変そうでした。
私も作業の真っ最中は、決算などで数値を固めるということに必死でした。
新しい代表が会社を理解する為に、こんな数値が欲しい
この情報が欲しいと言われ、それの応対に必死でした。
●時間が経ってから思うこと
今、落ち着いて考えると、こういう表現が正しいかはわかりませんが、
私は「ある程度整った会社」でしか仕事をしてきていなかったんだと思います。
しかも、管理部以外の人達も管理部の知識がある方が多かったのだと。
では、それをどこで感じたのか?
これは、M&Aの後、買収された会社の人たちと
やりとりすることで如実に感じました。
正確に言うと、やりとり「出来なかった」ことで感じました。
正直、コミュニケーションが上手く取れなかったのです。
「経費の請求書」と言っても「経費って何?」と言われます。
「csv」って言っても、それも??という感じです。
従業員と業務委託の区別もついていませんでした。
さらに、今までは現場作業で工具や材料の扱いには慣れていても、
PCに触れた事がほとんどなく、ブラウザ・IEといっても通じない。
でも、やり取りしていて思ったのは、
日本中にこういう会社ってたくさんあるんじゃないかと。
むしろ数でいうと多数派なんじゃないかと。
そして同時に、私は今まで所属していた会社の仕組みや、
そこで働いている人たちのビジネススキル・知識がある前提で
業務をすることが出来たんだなと思いました。
今回の企業買収後のやりとりは、私自身に非常に勉強になりました。
パソコンや経理のこと、会社の仕組みについて他人に教えるのも勉強になりますし、
自分にもいい経験なんだと思いながら仕事をしています。
そして、今までの会社・同僚・取引先の関係にも感謝する機会をもらいました。
これも経験、これも勉強ですね。
では、今週は以上です。
また次週宜しくお願いします!
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