こんにちは!諜報部長!
税理士紹介サービスを営む、諜報部員のSです。

3月に入り、確定申告も残り僅かとなってきました。
ちゃんとスケジュール通りに進んでいますか?
間に合わなくても、諦めたらダメですよ!!

さて、今回からは新しいテーマです。
昨年末ですが、実は税務調査を受けました。
税理士紹介事業の関係で、税理士さんからもお話を伺ったり、
調査タイミングでお問合せを頂いたりはしておりますが、
実際に自社が税務調査の対象となるのは初でしたので、やはり気づく点がありました。

ですので、今回からは「税務調査体験談」と表し、実際の調査に関してお話をしていきます。




■税務調査体験談-①告知

現在は確定申告期の真っ只中です。
この時期は税務署の職員さんも総出で確定申告関連の応対にあたっています。
ですが、その確定申告終了後は、各自通常の業務になり、
税務調査が増えてくる時期となります。

実際に経験された方であれば、イメージはつくと思いますが、
税務調査とはどんな流れで進んでいくのでしょうか?

●告知は突然に・・・

弊社は創業から4期が経過し、5期目に突入しています。
創業時点から税理士さんと関与しているので、今まで遅延や漏れなく、申告・納税を実施しています。

売上規模・利益も莫大ではないので、今まで税務調査が訪れることも無く、
普通に過ごしていたのですが、告知は突然やってきます。
まあ、告知だから事前が無いのは当たり前なのですが・・・。

弊社のように税理士が関与している企業の場合は、税理士に税務署から連絡がいき、
その後、税理士経由で税務署からの税務調査希望を伝えられます。

●この時点でも気づくことがある!

この段階で、「税務調査が初めて!」という社長さんは、非常に焦ってしまうかと思います。
が、税理士さんからすると、この段階である程度の情報を得ています。

  • 税務署のどの部門から連絡があったのか
  • 税務調査に要する日数
  • 相手の調査希望日

最低限、この3つの情報だけでも、税理士さんからすると有益な情報です。

まずは「どの部門か」という話ですが、税務署は結構部門が分かれています。
弊社は法人なので、法人課税部門の人が勿論調査官となりますが、
その人がどの部門なのかにおいても、大体の調査対象となる科目が分かるものです。
さらに、税理士さん向けには、税務署職員の所属遍歴等を調べられる書籍も売っていたりします。
これをお持ちの税理士さんであれば、担当となる調査官の実態をより詳しく知ることも可能でしょう。

次に、「調査日数」に関してですが、ちなみに弊社の場合は1日のみの予定という話でした。
通常は連続2日~3日くらい要するのですが、1日なら基本的に軽微に済む、
大掛かりな話ではないという税務署側からの意思表示でもあります。

最後に、「調査希望日」ですが、比較的希望日程はゆったりしています。
「2週間後のこの週で都合の良い日を教えてください」という感じです。
税務署の調査官も一つの案件しか抱えていない訳ではありませんので、
今日電話して、明日行きたいなんてことはめったにありません。
上記のようにゆったりした日時設定でも、その週の都合が悪ければ、
「翌週にしてもらえませんか?」ということも、応じてもらえます。

まず、この段階では焦らずに税理士さんと話をして、情報交換をしていきましょう。

●税務署の目的がわかる

上記のやり取りによって、弊社においては税務署の目的もわかってきました。
というのは、事業に関しては今までのお話の通り、
弊社は税理士紹介業を行っているのですが、4期目から新しい事業も追加で開始しました。

会社経営者であればお分かりいただけると思いますが、
会社や事業は生き物ですので、創業時には想定もしていなかった仕事を
やるようになったりするものです。

具体的には貿易関連(輸出)の事業を開始しました。
それにより、4期目の決算においては、幾らかの消費税の還付が発生しています。
当然、ルールに則ったやり方をしておりますが、やはり還付関連が絡むと
調査の対象になりやすいのだなと身を持って感じました。

さらに、今までと全く異なった事業を開始しているという点も、
税務署からするとチェックしておきたい理由になりやすいのだろうと考え、
主にこのあたりの実態調査に来るのではないかと想定し始めました。

とりあえず、この段階では、税理士さんと意見交換を終え、
こちらの希望日程を税理士さん経由で伝え、
税務署側の動きを待って終了、という感じですね。

それ以降はまた次回に・・・

さて、今回の報告は以上です。
次回も「税務調査体験談」ということで、事前通知(日程調整)についての話を
まとめて報告したいと思います。

また、次回宜しくお願い致します。