こんにちは!諜報部長!
税理士紹介サービスを営む、諜報部員のSです。

新社会人の方は、お仕事のスケジュールに慣れましたか?
OJTが中心の企業でも、4月は座学・研修が多いでしょうから、
まだ働き出した実感はあまりないかもしれませんが・・・

さて、本題ですが、前2回に引き続き「税理士との上手な付き合い方」というテーマです。

<前2回:下記リンク参照>
※税理士との上手な付き合い方-①心がけ税理士との上手な付き合い方-②期待すべきこと・そうでないこと

契約したのであれば出来るだけ長く付き合いたいというのが、
税理士側にとっても、事業主側にとっても本音だと思いますが、
実際に税理士を変更される企業というのは必ず発生しています。

では、税理士側に落度がある場合は別として、
事業主側で税理士と長く付き合うためのポイントはどんなところにあるのか?ということで、
新しく税理士と付き合う始める人、現状付き合い出したばかりの人は必見の情報です!




■税理士との上手な付き合い方-③事業に一生懸命取り組む

前2回でも申し上げましたが、税理士と事業主の関係は、事業主が顧客であるというのが「大前提」です。
その点を考慮頂けず、高圧的な態度・邪険に扱われるようであれば、
そもそも宜しくない事務所ですので、税理士の変更をお考えになった方がよいと思いますが、
そうでない場合は、信頼関係・良好な関係の構築こそが長期継続の肝です。
では、そのような関係を継続していくのはどうすればよいか?という点でご覧いただければと思います。

●真面目な事業主!

税理士が好きなのは、「真面目で、一生懸命に」事業に取り組む会社・経営者です。
ここでいう「真面目」というのは、悪いこと(違法行為等)をしないという意味も含まれています。
最近では、悪徳商法や詐欺商品を真面目に販売する所もありますからね・・・

では、「真面目」という文字は3文字だけですので、この場合に含まれている意味を列挙してみます。

  • 企業や事業の成長の為に一生懸命活動する
  • 法令順守(違法な商品、営業行為を採用しない)
  • 脱税しない(指南もお願いしない)
  • 約束や期日を守る

等々です。
これ以外の意味が含まれている場合もありますが、
それは企業の成長段階・規模に応じて増減しますので、
最低限満たされているだろう内容を記載しました。

これ、内容を見ると「当たり前だよ!」と思うかもしれませんが、
意外に守らない人も多いのです。
程度に差はあっても、きちんと全部満たされているという人は少数とは言いませんが、
間違いなく大多数ではありません。

だからこそ、税理士はこういった
「真面目で、一生懸命に」事業に取り組む会社・経営者が大好きなのです。

スポーツや部活で想像してみてください。
同じような能力の人がいて、一方は練習もサボらずに一生懸命、
もう一方はちょくちょく休んで試合の日だけ来る・・・

この状態で前者の方が嫌いな人なんているでしょうか?
税理士も同様ということです。

●税理士はサポートを行う仕事

法人と個人事業、どちらであっても事業主側が主体であり、主役は経営者や従業員の人たちです。
その事業を成長させたり、花を開かせたりするのは、あくまで事業主側です。

ただ、事業継続・発展を行っていく中では、色んな課題・問題が発生します。
資金繰りの問題は、創業と成長段階において発生しやすい問題ですし、
利益が出始めたのであれば、節税を考慮する必要も出てきます。
授業員を継続的に採用するには、社内の整備・ルールが必要ですし、
今まで代表者が行っていた業務も出来るだけ従業員に渡していかなければ、
経営者としての業務に支障が出てきます。

このように、事業を継続・成長していこうとすると、
何かしらの考えるべきことが、毎日のように発生していきます。
突き詰めてしまうと、「ヒト・モノ・カネ」の分野に大別できても、
考えるべきことは山積しています。

ですが、これが企業経営においては普通なのです。
だからこそ、主役で活動する事業主に対して、問題解決の為、より良いものを獲得する為、
税理士の知識と経験からくるサポートを受けるメリットがあるのです。

ただし、税理士は問題・課題解決に向けた、選択肢の提示や情報提供を行いますが、
解決は事業主が行わなくてはなりません。
サポートを受けて、その問題を主役である事業主が解決していくという訳です。

税理士はあくまで企業のサポーター、支援をする人なのです。
税理士も「真面目で、一生懸命に」事業に取り組む会社・経営者には、
精一杯のサポートを行おうとします。

●願いは同じ

事業主は真面目に・一生懸命活動する、税理士はそれをサポートする。
当たり前の形ですが、これを継続できる環境が最も大切です。

事業主が真面目に活動していれば、それに応じた課題・問題が発生し、
それを税理士に相談する。
税理士は事業主の相談を受けて、解決の助言や、取るべき行動の選択肢を導いていく。
これが繰り返される状況というのは、
事業主にとって「税理士と契約するメリットを最大限享受している状態」とも言えます。

事業主は税理士のメリットを感じているからこそ更に信頼していく、
税理士はその信頼に応えようとサポートに熱が入る、という良い循環です。

この状態になれば、そうそう契約解除になることは無いと思いますが、
本来は「すべての」事業主と税理士はこのような関係にならなくてはなりません。
何故かというと、事業主と税理士は同じことを願っているからです。

事業主は、自分の起こした・行っている会社や事業が、
少なくとも自分が働けるうちは(中には亡くなった後も)継続してほしいと考えています。
税理士は、中途の契約解除が無い限り、関与先が存在し続ければ、顧問としての依頼が継続します。

つまり、事業主も、税理士も「事業や企業の継続(永続)」を根本的には希望しています。
同じことを希望している人、つまり、目的が同じ人だからこそ、
企業や経営者にプラスになる手伝いをしてくれるわけです。
そして、外部の人でこれを共有できる存在というのは、非常に稀有です。
この稀有な存在にやる気になってもらうカギが、
事業への「真面目で・一生懸命な」取組みということです。

さて、今回の報告は以上です。
全3回にわたって「税理士との上手な付き合い方」というテーマで
お話をしてきましたが、いかがでしょうか?
内容としては、どの事業主様でも取り組むことが出来る内容です。
お金もかからないことですし、心がけ・意識だけの問題ですから、
実行に移さないのは勿体ないですよ!!

それでは、また次回宜しくお願い致します。