諜報部長!お世話になってます!
さすらいの情報収集家Kです
今回は、
「フィンテック」についてです。
しっかりチェックしておきましょう!
■いまさら聞けない「フィンテックって何?」
最近「フィンテック」という言葉を
聞いたことがあるでしょうか?
最近ニュースなどでよく聞く出てくる言葉ですが、
意外とちゃんと理解せずに聞き逃している方も
多いのではないでしょうか。
そこで今回は、
今さら聞けないフィンテックの解説と
今後の動向についてまとめたいと思います。
●フィンテックって何?
フィンテックとは、
ファイナンス(Finance)と
テクノロジー(Technology)の
2つの単語をを組み合わせた造語です。
日本語にすると金融テクノロジーと呼ばれたりします。
具体的にどのようなものであるかを
ご理解頂くために、まずはこの動画をぜひみてください。
「フィンテックがある1日~お金が変わる。社会が変わる。~」
※Youtubeへのリンクです
とあるサラリーマンの日常で
フィンテックを活用すると
どのように変わるかをイメージした動画です。
具体的には、次のようなイメージが紹介されています。
- 通勤で使う車の保険料が安くなる
- 株式などの金融商品を人工知能が自動で投資してくれる
- 飲食店などでスマホを使ってキャッシュレス決済
- 会社の経費計算が「クラウド会計ソフト」で一元管理できる
- 忘年会の会費も「割り勘アプリ」で簡単に会費を集められる
- 家計簿アプリで銀行預金から電子マネーやポイントまで一元管理できる
これらのサービスは既に実現されていて
様々なサービスが提供されていますので、
フィンテックという言葉を知らなくても、
使ったことのある方も多いのではないでしょうか。
つまり、フィンテックとは
お金に関する従来のやり取りを
新しいものに変えるテクノロジーと言えそうです。
この動画を見た方はお気づきかと思いますが、
この動画の提供者は経済産業省です。
実は、このフィンテックは
政府が力を入れて伸ばそうとしている分野なのです。
●なんで政府が力を入れているの?
なぜ政府が力を入れてフィンテックを伸ばそうとしているかというと、
これから起こると言われている
第4次産業革命の中核を担うと考えられているからです。
いきなり難しくなったと思われるかもしれないので、
まずは産業革命をおさらいしておきましょう。
- 第1次産業革命:18~19世紀に英国で起きた蒸気機関で機械化が進んだ。
- 第2次産業革命:19~20世紀、石油と電力を活用し、大量生産が進んだ。
- 第3次産業革命:20世紀後半からのコンピュータ制御で自動化が進んだ。
ここまでは、学校で習いましたよね?
この次に来る第4次産業革命は、
自律化が進むと言われています。
あらゆる物や機械がインターネットにつながることで、
情報をドンドン発信し、
その情報を人工知能が解析することで
より便利で効率的な方法を見つけ、
自動的に実行してくれる社会。
これまでは、人が情報を集めて把握・分析し、
どうするかを決めて実行・行動してきましたが、
これからは機械が自律的にやってくれるというわけです。
この第4次産業革命の核となるテクノロジーには、
IoT、ビックデータ、ロボット、
人工知能、フィンテックなどが挙げられていて、
その経済価値は国内だけで
日本のGDPの4倍に相当すると試算されています。
※参考:「新産業構造ビジョン」中間整理 http://www.meti.go.jp/press/2016/04/20160427007/20160427007.html
その規模に驚かれるかもしれませんが、
それだけの変革が近い将来起きると
考えられているのです。
フィンテックは、
この第4次産業革命の核となるものですから、
国を挙げて取り組んでいることも
理解できるのではないでしょうか。
●実はまだまだ課題が多い
みなさん、「おサイフケータイ」使っていますか?
いまやスマホさえあれば、
電車やバスから様々なお店、ネット通販などでも
電子マネーやポイントなどで
支払うことができています。
これこそフィンテックの身近な例です。
とは言え
「そんなもの10年以上前から使ってるよ」
と思う方もいると思います。
まさにその通りです。
いまの「おサイフケータイ」は
そこまで革新的な変化ではないのかもしれません。
よく考えてみると「おサイフケータイ」の
ハブになっているのは
主にクレジットカード
であることに気がつきませんか?
誤解を恐れずに言うと、
いまの「おサイフケータイ」は、
クレジットカードを中心とした
購入代金支払いの仕方が変わっただけ
に過ぎないのです。
「お店の人にカードを渡してサインをして何回払いか指定して支払完了」
といった手続きが
「スマホをかざしてチャリーン」
みたいなものになっただけです。
もちろんSuicaなどの電子マネーの登場で、
事前にお金をチャージしておくことも
できるようになりましたが、あくまでも
前払したお金を消費しているだけに過ぎません。
本当におサイフとして機能するのであれば、
お金を貸したりあげたりもできるべきです。
例えば、おサイフケータイを
重ねあわせて1万円を渡せてもいいはずです。
ですが、実現できていませんよね。
その背景には、ビジネスモデルや
制度上の問題があるのです。
まず、これをクレジットカードでは実現できません。
前述の通りクレジットカードは
あくまで購入代金支払いの手段であるからです。
また、銀行口座振込にしたり仮想通貨にしたりすると、
手数料がとられたり、税制や法律の問題など
課題が生じてきてしまうのです。
このようにまだまだ課題のある
フィンテックではありますが、
早く制度上の問題を解消して
革新的なサービスが出現してほしいところです。
最後に経済産業省が今月発表した
「FinTechビジョン」をご紹介しておきます。
フィンテックの領域は、
購買だけではなく企業会計やサプライチェーン、
資金調達・資産運用など様々な可能性が模索されています。
ご興味があれば一読してみてください。
※FinTechビジョン 2017年5月8日 経済産業省 http://www.meti.go.jp/press/2017/05/20170508001/20170508001-1.pdf
以上、いかがでしたでしょうか?
フィンテックの今後の方向性や課題については、
まだまだモヤっとしているのが実情ですが、
現段階ではまだ認識されていない
「新しい価値が生まれてくると期待されている」ことが
ご理解頂ければ十分です。
新しい価値という観点では、
仮想通貨「ビットコイン」が
新しい価値の創造に挑戦している
最たる例かもしれません。
というわけで、次回はビットコインについてまとめたいと思います。
次回も宜しくお願い致します。