諜報部長、お世話になっております!
経理担当、諜報部員のMです。

引き続き、今週も宜しくお願い致します。

さて、今回は
「上場企業の経理で必要な姿勢」
についてのお話です。

■経理が話す「上場企業の経理で必要な姿勢」

今まで様々な経理の話を
させてもらっていますが、
「経理」という部署への
みなさんのイメージとは
違うお仕事もしているということも
お気づき頂けたかなと思います。

その上で、一つ経理のお話を。

経理のお仕事は
各事業部の方々がいてこそ
成り立つお仕事です。
経理だけではなにも成り立ちません。
売上も費用何もないのに、
決算書作れませんからね(笑)
お金の動きもないし(笑)

だからこそ、会社における
経理の大事なお仕事って
適切な決算書を作ること
事業活動の腹落ち点を見つけること
だと思うんです。

●上場企業には監査法人のチェックが・・・

上場していると色々な法律や
基準に縛られるものです。
そして、それを会社は守り、
適切な決算書を作り、
株主を守らなければならない。
そうでないと、監査法人の意見がでない。

監査法人の意見というのは、
上場会社は監査法人による
様々なチェックが行われます。

そのチェックの結果、
「この会社は
適切な決算書を作れる運営で、
適切な決算書を作ってますよ」
という意見なんです。

東芝の意見不表明は、
監査法人が
「適切な決算書を
作れる運営であり、
適切な決算書である、
とは言いきれません」
と言われてるんです。

株主からすると、
本当は利益こんなにないんじゃないか、
本当は現金なくなってるんじゃないか、
ってことは潰れるのか??
って思いますよね。

持っている株式が0円になる
と思うと焦りますよね。
不安ですよね。
それを守るためにも、上場会社は
監査法人にチェックされた
決算書を作るんです。

●利益は求めるが工数もかかる・・・

話がズレましたが、
その法律や基準を全て守ろうとすると、
事業会社に負担がかかる。

提出してもらわなければ
ならない数値も細かくなるし、
その準備の工数もかかる。
工数がかかるということは、
人件費もかかるので、営業利益が減る。
それってなんか変ですよね。

だから、経理は各事業において
必要なラインを常に意識し、
事業会社側では最低限の管理工数で
適切な決算書を作る。
これが会社内で経理が最も意識して
取り組むべきことだと思うのです。

以前、私は非上場会社に勤めていました。
その時、経理には上場会社経験者がなく
この腹落ちポイントを
判断することができませんでした。
どこまでが適切な決算書のために
必要なのか、が分からなかったから。
もちろん私の知識不足が理由です。

だからこそ、融通をきかせられなかったと思います。
でも、経理がそれじゃダメだと思って転職しました。
この点は転職した今も意識している場所です。

では、今週は以上です。
また次週宜しくお願いします!
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