諜報部長、お世話になっております!
経理担当、諜報部員のMです。

引き続き、今週も宜しくお願い致します。

さて、今回は
「本決算の苦労」についてのお話です。

■経理が話す「本決算の苦労」

経理のお仕事の大きなポイント!
といえば決算です。
非上場会社であれば年1回、
上場会社であれば年4回の決算です。
私が勤める会社は上場会社なので、
年4回決算があるんですね。
3ヶ月ごとに決算があり、
期首から3ヶ月ごとに
今までの数値を発表して、
最後1年間どんな営業成績になりそうか
株主の皆様に発表するんですね。

正直、3回目までは
そんなに大変なわけではないです。
普通の月より大変ですよ?
でも、4回目の本決算に比べたら
まだましです。

じゃあ、本決算とそれ以外って何が違うのか。
簡単に言うと、他の3回は
本決算までの通過点なんですよね。
凄くフランクに説明すると、
「うちの会社は今こんな感じで進んでまーす!」
って報告だけ。
だから、監査法人もそんなに厳しく見ない。
ふむふむ、ま、そんな変な事ないですね~!
みたいな。

多少おかしなものがあっても、
次回の課題ですね~、
ってな感じで終わります。

でも、本決算は
「次回の課題ですね」がきかない。
簡単に言うと、本来決算期に残るべきでない
仮受金、仮払金が残っていても、
3回目までは何も言われないけど、
本決算では「だめー!!」と言われてしまう。
言われちゃうとどうなるかって言うと、
決算発表ができなくなるんですね。

しかも、本決算は監査法人より
いくつかの取引先に残高確認状が送られます。
私たちが作った貸借対照表に
過大、過小な債権・債務はないかって確認ですね。
本当にその債権・債務ってある?
っていうのを相手の取引先に確認する事で、
存在を確認するんです。

でも、これを作るのは、、、
監査法人ではなく私達なんですよね。
だから、この工数もかかるし、
返信をもらえなければ、
これを回収するのも私達なんです。
電話して「お手元に届いてますか?
いつご返信いただけますか?」
と聞かないといけない。

●監査法人との攻防がある場合も

また、今まで監査法人がOK出していたものに、
突然NGを出されることもあります。
なので、今までスルーされていたものが
突然ダメと言われると、
監査法人との攻防が始まり、
こちらの意見が通らなかった場合は、
やり直しという場合もあります。

知り合いの会社では
本決算で突然ダメと言われ、
過去の5年分を全て遡って修正した
ということも聞いたことがあります。
もう、そうなったら経理は死にます。。。
5年分をたった数日で処理し直すんですからね。

上記は極端な例ですが、そうならないよう、
普段から監査法人と擦り合わせする必要が
あるんですよね。

ちょっと話はそれてしまいましたが、
本決算はその他の決算と異なり、
何倍も経理は大変になるんです。

では、今週は以上です。
また次週宜しくお願いします!
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