諜報部長!お世話になってます!
さすらいの情報収集家Kです。
今回は、「日経平均株価」
についてです。
しっかりチェックしておきましょう!
■日経平均2万3000円超 今後の株価はどうなる?
11月9日、日経平均株価が約26年ぶりに
2万3000円を上回りました。
その後、2万2000~3000円前後で
攻防が続いていますが、
大局的には上昇基調にあるようです。
どのような理由があるのでしょうか?
その背景を探ってみたいと思います。
●日経平均株価 一時2万3000円超
まずはニュースからです。
日経平均乱高下、一時2万3000円超–朝日新聞デジタル 11月10日05時00分
http://www.asahi.com/articles/DA3S13221578.html
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9日の東京株式市場で日経平均株価は乱高下した。
一時460円超も値上がりし、取引時間中として
約26年ぶりに2万3000円を超えたが、
利益を確保するための売り注文も相次いだ。
結局、終値は2日連続の下落となる45円11銭安の
2万2868円71銭。
取引時間中の高値と安値の差は850円超に達した。
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株価上昇の背景を探るため、
実際のチャートで日経平均とダウ平均を
比較してみるとわかりやすいかもしれません。
ここ3ヶ月の日経平均とダウ平均は
非常に同じような傾向を見せており、
その相関係数は0.9を超えているという状況にあります。
この傾向は、ダウだけではなく、
ドイツ株価指数や香港ハンセン指数、
韓国総合株価指数、
またMSCI新興国株価指数などとも
同様な動きとなっています。
つまり、日本株だけの動きではなく
世界的な株高傾向にあるわけです。
では、どうしてこのように
世界的な株高傾向にあるのでしょうか?
●世界的な株高傾向の理由は?
一部ではこの世界的な株高は
「バブルなのでは?」という声が
出始めているぐらいの上昇傾向が続いています。
実際のところ、朝鮮半島の軍事リスクの高まりや
中国バブルの崩壊など
リスク要因は決して少なくありません。
ですが、そうしたこともどこ吹く風で株高が続いています。
その理由の1つは、世界的に景気が回復
していることが挙げられます。
新聞やテレビを見ると日本国内では
「まだ庶民に行き渡っていない」というような
否定的な論調ばかりですが、
実際のところ大企業を中心に軒並み業績は好調で、
過去最高益を出している企業も少なくありません。
特に米国と中国の景気回復が
大きな影響を与えており、
世界的に波及しているようです。
景気が回復すれば消費や投資も
必然的に伸びてきますから、
さらに企業業績が伸び、
それがまた景気が回復に繋がる
という好循環になります。
いまのところは、まだそこまでの
好循環に至っているわけではないと思いますが、
こうした状況が続けば、
今後も景気回復が続くかもしれません。
また、世界的な株高のもう一つの理由は、
ゆるやかな金利上昇が続いていることです。
米連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長や
英中銀イングランド銀行のカーニー総裁などは
そろって「緩やかな金利上昇圧力」であること
を強調しています。
そのため、世界的にインフレリスクが抑制され、
国債や社債などの債権の利回りも
抑制的になりますから、
高い収益率を求めようとする投資マネーは
必然的に株式に回ってくる
ということになるわけです。
このように株式市場にとって
都合の良い状況を市場関係者は
「適温経済」と呼んでいるようで、
熱くもなく、冷たくもない、
ちょうどいい状況という意味で使っているようです。
投資家から見れば、企業業績が好調で
金利の大幅上昇が見込めない状況においては、
株式に振り分けるのは当然だと言えるでしょう。
●いつまで続くの?
現状の企業業績や金利の上昇圧力の状況は、
当面のところ続きそうです。
そうした意味では、まだまだ
「適温経済」が続く状況にはありそうです。
ですが、先に述べたように
朝鮮半島の地政学的リスクや
見せかけの中国経済などリスク要因も
まだまだある状況ですから、
リスク要因が現実のものになった時には
状況は一変することなるでしょう。
また、国内に限ってみれば、
2019年に予定されている参院選や
消費増税などが近付くにつれて
様々な動きがあるでしょうから、
そうした影響も少なくないかもしれません。
結局のところは経済状況は
いつでも状況が変わる可能性はありますが、
当面は続いてほしいところですね。
それでは、今週の報告は以上です。
次回も宜しくお願い致します。