こんにちは!諜報部長!
税理士紹介サービスを営む、諜報部員のSです。
さて、今回からのテーマは、
「税務調査」
に関してのお話です。
例年にも増して、
全国的に暑い夏となっておりますが、
税務署からの連絡によって、
暑い夏に涼しさ・・・
ではなく、寒気の到来という方も
いらっしゃったのではないでしょうか?
今回のテーマでは、
その「税務調査」関連のお話について
まとめていきたいと思います。
■税務調査のお尋ね-①遂にシーズン到来
最近では、企業の風土も変わり、
夏期休暇設定に関しては、
8月15日前後のお盆で一斉に休み!
という以外にも、
従業員が交代で取得したり、
一定期間内で自由に設定できたり、
という企業も増えていますが、
それでも、お盆期間が休みという所が
まだ大多数だと思います。
そして、このお盆が過ぎると、
税務調査の本格シーズンが到来となります。
税務署からお尋ねの連絡が来たり、
税務署から突然郵便物が届いたり、
概ね、納税に関わらない時期で
税務署から連絡があった場合は、
税務調査、ないしはそれに準ずる内容の連絡です。
ただ、「シーズン」という通り、
税務調査に関しては、
行われる時期がある程度決まっています。
まずは、そのあたりから説明していきます。
●税務調査のシーズンとは?
税務調査は1年間の中で多くなる時期、
というよりも行われる時期が
ある程度決まっています。
そして、これは税務署側の
「事業年度」に関わっているので、
これが変わらない限りは、
まず、大勢は変わりません。
一般企業は各法人で設定できますが、
それでも、日本で最も多いのは、
「4月開始~3月末決算」
という事業年度だと思います。
個人の場合は、皆さん一律で
「1月開始~12月末締め」となります。
では、税務署は?というと、
「7月開始~6月末締め」
ということになります。
さらに、この事業年度の中で、
- 上期:7月~12月
- 下期:1月~6月
の2期に分かれており、
概ね各区切りの中で税務調査が行われ、
その対象案件の決着まで迎えます。
それでは、各時期の特徴に触れていきましょう。
●2つの時期の詳細とは?
調査対象となる期は上期と下期の2つあり、
若干特徴が異なるので、説明をしていきます。
【上期:7月~12月に関して】
この報告を行うのが8月後半ですので、
今、まさに真っ只中となりますが、
この時期が最も税務調査が活発になるシーズンです。
特に税の大きいイベントも存在せず、
稼働できる日数も多いので、
多くの企業がこの間に対象となります。
昔は、7月に関しては、税務署側が
調査先選定や事務作業をしているので、
調査の連絡がかかってくることはなく、
お盆明け以降でないと動きはない、
というのが一般的だったようですが、
今は違います。
税務署側のシステムが効率的になった、
複雑な調査が増えたので稼働を増やした、
色々な理由が考えられますが、
現段階は7月中から税務署が動いていて、
8月早々や、場合によっては
お盆の期間(8月15日付近)に調査が
実施されることもあります。
調査完了後の署内業務・調整等もあるので、
12月の後半まで新規の税務調査が行われる、
ということは、まず無いと思いますが、
概ね11月の初旬~中旬くらいまでは、
新規の税務調査が行われる可能性があり、
その対象案件も12月中には決着を迎えます。
【下期:1月~6月に関して】
この期間は、多くの人が影響する、
「確定申告」が存在するため、
2月~3月に関しては、
めったに調査は実施されません。
税理士側も納税者も税務署も、
確定申告につきっきりになってしまう、
さらに、確定申告が3月15日に終了しても、
個人事業主の消費税申告が3月末まで、
となっているので、
3月末までは現実的に厳しい
というところです。
本来は税務調査を行いたい調査官の人も、
確定申告に関しては、応対せざるを得ない為、
上記のようになります。
ただ、「めったに」ということですので、
絶対に行われないということではありません。
※実際に実施されるケースもあります。
ですが、任意調査なので、
忙しければ時期をずらす、ということです。
この時期に関しては、確定申告終了後、
概ね4月~6月が中心の時期となります。
ですが、6月は〆の月ですから、
新規の調査が実施されるのは、
確定申告終了後~GW明け
というのが現実的な所です。
当然、期間が短いので、
上期と比較すると、対象件数は少なくなります。
●税務調査対象期間のまとめ
月毎にまとめると
下記のようになります。
対象月 | 税務調査実施状況等 |
---|---|
1月 | 少ない |
2月 | 非常に少ない |
3月 | 非常に少ない |
4月 | 多い |
5月 | やや多い |
6月 | 締めの月 |
7月 | やや少ない |
8月 | やや多い |
9月 | 多い |
10月 | 多い |
11月 | 多い |
12月 | 締めの月 |
今回の報告は以上です。
次回も同様に「税務調査」に関連した
報告を行って参ります。
税務調査に関しては、
税務署の調査官とやりとりしますので、
税理士がいる状態と、
ご自身(納税者のみ)で応対する場合は、
大きく結果が変わる場合があります。
また、税務調査に関しては、
当日の調査が終わればすべて終了、
ということではなく、
決着までにはある程度の日数と、
複数回の税務署とのやりとりが発生しますので、
個人事業主の方や、小規模法人に関しては、
調査関連応対に時間をとられ、
業務に支障が出る可能性もあります。
もし、税務調査に不安があり、
今後、税理士とのお付き合いをご検討の方は、
是非こちらに相談ください。
税理士紹介ネットワーク~タックスコンシェルジュ~
https://www.tax-concierge.net/
また、次回宜しくお願い致します。