諜報部長、お世話になっております!経理担当、諜報部員のMです。
経理について、ご理解頂けてますでしょうか?

さて、今回は「有価証券の評価について」についてのお話です。

 

■有価証券の評価について①

簿記1級で出てくるのですが、有価証券を保有している場合、
決算時には保有有価証券の簿価を適正な金額にして表示する必要があります。

もちろん、適正な評価をできる有価証券とできない有価証券があります。

上場会社の株式であれば適正な簿価額は一つですよね。
そうです、「株価×保有株数」でよいのです。
ですが、上場していない会社の場合、「一株いくらです」という適正価格が存在しない為、
適正な簿価額算出不可能という事で評価不可能と判断されます。
もしかすると、私の会社の基準かもしれませんが・・・

私の会社の場合、非上場の有価証券が多いので
「ラッキー!評価不可だー」と思っていました。

ですが、評価にはもう一つあったんです。。。
そう、外貨です。

私の会社は日本で登記しており、会計通貨はJPY(円)です。
しかし、保有している有価証券の出資通貨は様々な通貨で契約しています。
まぁ、大半はUSD(米ドル)なのですが。

保有株式の価格は外貨。会計は円。
保有株式の外貨建適正価格を評価した後、
その外貨建適正価格が、「決算日に何円なのか」為替評価する必要があるんですね。

なぜか???
私の会社の様な上場会社は、外部に対し
自社の保有する資産、負債、純資産額を開示する義務があります。
それは、様々な考え方がありますが、市場の人々が株式を購入する際に
「この会社は今いくら資産をもってるのだろう」、
「え、資産の割に負債が多くないか?」など、
分析する事が出来るようにとも言われています。

確かに、営業成績や財務状況を分からない会社の株は怖くて買えませんよね。
そうすることで、市場を守っているんですね。

ですから、私たち会社側は決算日時点で「何円の資産を保有しているか」
ということがちゃんと分かるように開示をしなければならないのですね。

私は個人的に海外に行く機会も少なければ、外貨預金も持っていません。
その為、この様なJPYだの、USDだの通貨を意識して生活した事がないので、
今の会社で教えられた時は「確かにー!」と思いました。

ただ、これについて。
実務を行うに当たっては面倒な事がありまして・・・

具体的なことは、長くなったので次にそれを書きたいと思います。
ではでは。今回の報告は以上です。
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