お世話になっております!
現役経理在籍中、諜報部員のMです。
引き続き、今週も宜しくお願い致します。
さて、今回は
「長時間労働の理由」
についてのお話です。
■ホールディングスの経理部門が長時間労働になる理由とは?
働き方改革が世間一般的にも話題になっています。
「生産性をUPして長時間勤務を避けよう!」
「残業を無くして自由な時間をつくり、
QOL(クオリティオブライフ)の向上!」
こんな話がよく聞こえてきます。
私が勤めている会社でも
長時間勤務の改善、
残業時間の縮小を進めています。
そして、私の会社で長時間労働が恒常的になっていて、
改善対象として多く注意を受けるのは・・・
はい、そうです。私が所属する経理部門です(笑)。
●なぜ、勤務時間が長くなってしまうのか?
もちろんですが、
私も長く働きたくないです(笑)。
残業代を喉から手が出るほど
欲しているわけでもありません。
サッと終わって、サッと帰るようにしたい!
でも、何で私の会社の経理部門は、
長時間労働が常になってしまうのか?
それは、子会社側の体制に理由があります。
本体側の管理部門に絶対的に負荷がかかる
仕組み・体制なんです。
私の会社はホールディングス形式をとっており、
子会社には経理が所属していません。
更に、子会社には事業部長のような
立場の人がおらず、
数値をちゃんと報告できる体制すら
保有していない会社が殆どです。
その為、子会社とはいえ一つの会社なのに、
社長を含め全員が営業活動しかしていない。。。
という状態で、子会社を担当する経理の仕事はというと、
子会社の社員全員が利益獲得に走り回った後に、
そのとっちらかった中から情報を拾い集めて
試算表を作らなければなりません。
現場とやり取りしている立場からすると、
子会社側で情報整理する体制・役割が
全く出来ていないことが、
経理への大きな業務負担となり、
勤務時間が長くなってしまっている
理由なんです。
●子会社側は改善必要と思っていない・・・
ただ、社長含め子会社の全員が
この体制に疑問を持っていません。
さらに、子会社でその管理体制を構築すると
(管理業務を行う人の)人件費がかかりますよね。
その人件費の分だけ自社の利益が下がる、
そして、自分の評価も下がる・・・。
ということで、子会社の社長は
「ホールディングスでやってほしいなー」
という空気を出してきます。
下手したら、高圧的に言ってくる人もいます。
私からすると、自社の実績において、
経理等の管理部門にかかる費用が
P/L(損益計算書)に入っていないのに、
「ギリギリ、利益でました!」
とか言って喜んでいる
子会社役員の姿が信じられない。
ホールディングスじゃなくなった瞬間に
赤字になることが見えていない社長。
管理部門の経費を親会社に持たせて、
直接的な営業活動だけの黒字に意味があるの?
とすらと思ってしまいます。
この状態、本来は好ましくありません。
会社で数字も把握できてないし、
子会社側でやるべきことをホールディングス側に
押しつけているだけだし、
そして、私たちの長時間労働も改善されないし(笑)。
で、実際に改善する為には子会社側に
このことを共有・指摘しなければならないのですが、
そこでは新たな問題が・・・
ということでその話は次に回したいと思います。