諜報部長!お世話になってます!
さすらいの情報収集家Kです!
いくら夏とはいえ、台風が日本近くに3つとは・・・
何事も無く、過ぎ去ってほしいものです。
それでは、早速ですが、今週の報告に入らせて頂きます。
■フリマアプリと税金 第2回 フリマアプリの経費
前回は「フリマアプリでの売上と利益」についてまとめました。
売上から経費を引いたものが利益だということ、
フリマアプリの利益は課税されること等をご理解頂けたと思います。
今回は、フリマアプリの経費についてまとめたいと思います。
●フリマアプリの経費ってなに?
一般的に経費とは、「売上をあげるために必要な費用」のことを言います。
フリマアプリで売上をあげた場合も同様に考えることができます。
フリマアプリでその売上を得るためにかかったお金の総額が
経費になるということです。
では、具体的にどのようなものが経費になるのでしょうか?
例えば、ゲームソフトを安く仕入れて
販売する場合を考えてみましょう。
まずは、販売するゲームソフトの購入代金は経費になります。
また、メルカリで販売する場合は販売価格の10%が
販売手数料として徴収されますが、これも経費ですね。
その他にも、ゲームソフトが壊れないように
梱包するための梱包材(パッキン、段ボール箱等)、
その小包を購入者に送るための送料も経費となります。
【フリマアプリの経費にできる費用項目の例】
費用項目 | 説明 |
---|---|
商品購入代金 | いわゆる仕入代金。売上原価。 |
販売手数料 | フリマアプリ側に取られる手数料。 |
送料 | 商品の発送にかかる代金。 |
梱包材代 | クッション材・ダンボール・包装紙・宛名ラベル・結束バンド等。 |
銀行手数料 | フリマアプリ関連の振込・引出に掛かる費用。 |
ここまでは、ウンウンと納得できると思います。
実は、経費となるのはこれだけではないのです。
●実はこんなものも経費になる!?
フリマアプリを使って利益を得るということは、
当然スマホやタブレットを使っていますよね?
このスマホやタブレットの通信料金も経費になるとしたら、
どうでしょうか。ちょっと驚きませんか?
実は、スマホの通信料金も経費とすることができます。
スマホの料金は、個人的にも使っているけど、
フリマアプリで出品する時などにも使っていますよね。
そこで、フリマアプリで使っていた分が
どれくらいの割合かを明確にすることで、その分を経費することができます。
例えば、最近のスマホでは、各アプリがどのくらい通信をしていたかを
確認することができますから、フリマアプリのデータ通信量の割合を基準として、
次のような計算で経費にすることができます。
スマホ料金 × (フリマアプリの通信量÷モバイルデータ通信量) = 経費
このように、普段生活で使っている費用(家事関連費)のうち、
フリマアプリの売上につながる分を合理的な基準で分けることを
家事按分(あんぶん)と言います。
この家事按分の考え方を踏まえると、
次のような費用も経費として計上できます。
【フリマアプリの経費にできる家事関連費の例】
費用項目 | 按分の基準例 |
---|---|
スマホ通信料金 | フリマアプリの通信量÷モバイルデータ通信量 |
スマホ・タブレット本体の代金 | 同上 |
家庭用インターネット料金 | ※パソコンを使って仕入をしているような場合
仕入作業時間÷パソコンの全体起動時間 |
パソコン本体の代金 | 同上 |
プリンター本体の代金
インク代・用紙代 |
※プリンターで宛名印刷を行っているような場合
宛名印刷数 ÷ 全体の印刷数 |
書籍代 | フリマアプリ関連の知識を得るために購入した書籍代金の全額 |
文房具代 | ※フリマアプリ関連の発送等で文房具を使用する場合
ポールペン・マジック・ガムテープ・ホッチキス・ハサミ等の全額 |
セミナー・講習代 | フリマアプリ関連のセミナー参加費用の全額 |
この他にも、本格的に売上・利益がでるような状況である場合は、
自宅の賃料や電気・ガス・水道などの公共料金を
経費にできる場合もあります。
按分する際の基準は、上記の例に限らず
自由に設定することができますが、合理的・客観的な基準である必要があります。
人に説明して理解してもらえないような基準は、
税務署に指摘されて追徴課税されてしまうこともありますので、注意してください。
●領収書はちゃんと保管しておこう
ここまでご説明してきた経費を計上するために、
しっかり領収書をもらっておきましょう。
しっかりとした領収書でなくても、
日付、店名等が印字されたレシートでもOKです。
また、ネットで購入したものやスマホ利用料金などは、
ほとんどの場合はネットで領収書が発行できたり、
料金明細を印刷出来たりしますので、そちらを利用しましょう。
ここで集めて保管しておいた領収書は、
確定申告書に添付したりする必要はありませんが、
税務署の調査が来てしまった時に見せることができないと、
経費として認められない可能性があります。
かならず保管しておきましょう。
いかがでしたでしょうか。
「どこまで経費にできるのか?またできないのか?」
これは、税金にかかわる者には常について回る命題です。
そして、それはケースバイケースで明確な基準や答えがありません。
今回、フリマアプリの具体的な経費の例をあげましたが
参考になればうれしいです。
次回は、納税額についてまとめたいと思います。