諜報部長!お世話になってます!
さすらいの情報収集家Kです!
先週はとんでもない(ことになるかもしれない)
ニュースが飛び込んできましたね。
今回はアメリカ大統領選の結果を踏まえた「トランプショックまとめ」
について調べていますので、報告内容をご覧ください。
■トランプ大統領誕生!その時、株式市場は・・・トランプショックまとめ①
大方の予想に反して第45代アメリカ大統領にドナルド・トランプ氏が当選しました。
今回の大統領選挙は、日本のメディアでも連日取り上げられ
大きな注目を集めていましたので、驚かれた方も多かったのではないでしょうか?
さらに株式投資をしている方は、同時に発生した急激な円高、日経平均大暴落、
いわゆる「トランプショック」に戦々恐々としていたと思います。
今回は、このトランプショックで何が起きたのかについてまとめてみたいと思います。
●米国大統領選の仕組み
アメリカの大統領選は、一般の有権者が各州の「選挙人」を選んで投票する「間接選挙」です。
選挙人は、各党から選出され予め自分が支持する大統領候補者を誓約しているので、
実質的に大統領を直接選んでいることとほぼ同じです。
これが、米国大統領選が直接選挙と言われる理由です。
また、選挙人は勝者総取制度になっていることも特徴的です。
州毎に投票を行った結果、1票でも多く得票した党がその州全体の選挙人の枠をすべて獲得できるのです。
最終的に獲得した選挙人の数が過半数の270人を超えた党の候補者が大統領になれるというわけです。
各州の中でもスイング・ステートと呼ばれるフロリダ州やオハイオ州などの勝敗が結果を左右する
と言われており、今回の大統領選でもどちらがスイング・ステートを取るのかが注目されていました。
●2016年11月9日 運命の投開票!
日本時間11月9日の午前8時。大統領選の開票が始まりました。
それまで、多くのメディアで報じられてきた通り、
支持率は均衡していたものの最終的にはクリントン候補が当選すると思われていました。
日本のテレビ局でも特番を組みリアルタイムで開票速報を伝えるところもあり、
多くの投資家が開票速報を見ながらチャートを追っていたのではないでしょうか。
開票が始まってからも、テレビ各局ではクリントンが勝利するとの見方は根強く、
「クリントンが勝利した後にトランプが敗北を認めない可能性が高い」などと論じていました。
実際の日経平均株価を見ながら、主なニュースを追っていきましょう。
【2016年11月9日 日経平均株価 5分足】
9時過ぎ頃から徐々に各州の速報が入り始めます。
9時45分頃、ケンタッキー、バーモント、インディアナなど
大方の予想通りの結果が出始めたとAP通信が報じます。
この段階でクリントンの勝利を確信した人もいたのでしょう。
株価にも上昇の兆しが現れます。
その直後の9時50分頃
予想通り激戦州であるフロリダの状況が報じられました。
その内容は43%の開票率でトランプ氏が1ポイント上回るというものでした。
この報道がキッカケとなり、市場で「トランプが勝つのでは?」との憶測が出始めます。
10時40分頃
「円相場が乱高下、フロリダ州出口調査「トランプ優勢」で」
というタイトルでWSJが円相場の乱高下を報じています。
この段階で既に株価も同時に値動きが始まって、以後その流れが加速していくことになります。
11時頃
トランプ氏が予想以上に優勢であることが米国各メディアで伝えられます。
この調子でいけば、オハイオ、フロリダ、ノースカロライナでも
勝利しそうであるとの見方も出始めます。
同時に、株価の下落速度に加速がかかり始めます。
開票速報の動向のみならず、売りが売りを呼ぶ形で勢いが増し始めてた状況です。
12時頃
トランプ氏が激戦州のフロリダ、ノースカロライナで
リード維持と報じられます。
12時30分頃
ニューヨークタイムスがリアルタイムで公開している開票速報で、
クリントン氏の当選確率が12%であるのに対して
トランプ氏が88%であることであることが話題に。
12時40分頃
激戦州のオハイオでトランプ氏が勝利。
この段階で実は大勢は決していたのでしょう。
激戦と言われながらも徐々に追い詰められていくクリントン陣営。
14時05分頃
激戦州のアイオワでトランプ氏の勝利が報じられる。
この頃、加速的に急落していた日経平均の下げ幅が最大に達します。
その後の結果はご存じの通り。
16時30頃、大統領選トランプ氏の勝利をAP通信が報じ、
17時30頃トランプ氏の歴史的な演説が行われました。
この日、日経平均は始値1万7281円95銭、終値1万6251円54銭。
919円84銭安。下げ幅は、一時前日終値比1000円を超えました。
株価チャートを見るとよくわかりますが、開票速報などのニュースにあわせて
リアルタイム且つダイレクトに市場が反応していたことがお分かり頂けるのではないでしょうか。
また、日経平均と同様、ドル円相場でも大きな動きがありました。
朝方、1ドル=105円台半ばをつけていた円相場は、
一時1ドル=101円台前半まで上昇。変動幅は4円以上の円高となりました。
●そもそも何でトランプが勝つと株安、円高になるの?
その理由は、過去の動向を見るとわかると思います。
リーマンショック、東日本大震災、ブレグジット、パナマ文書流出、熊本地震などなど、
世界的な経済の混乱が起きそうな時は、ほぼ間違いなく円高になってきました。
詳細な要因としては、様々ありますので割愛しますが、ザックリ言うと
「株などのリスク資産から安全資産である円に逃がす需要が高まる」ということです。
ですから、世界経済の先行きが不透明になれば、円高になるというわけです。
そして、この円相場とほぼ連動して日経平均も動きます。
円高になれば株安、円安になれば株高という具合です。
今回の大統領選のように、トランプ氏の大統領当選が濃厚になるにつれて
「これからどうなるんだぁぁ」
「お先真っ暗だぁぁ」
という先行き不安が蔓延して、円高、株安へと動いていくわけです。
逆に言えば、世界経済の先行きが明るかったり、
わかりやすかったりすると円安、株高になります。
この動きがトランプ氏の当確、勝利演説から起き始めます。
チョット長くなってきましたので、今回はここまでです。
次回はトランプ氏の勝利演説から翌日の株式市場の動きについて、
まとめたいと思います。
次回も宜しくお願い致します。