諜報部長!お世話になってます!
さすらいの情報収集家Kです!
12月も始まりました。
終わりが決まっているからか、
全体的にいそいそした雰囲気になってきてますね。
そんな中、今回の報告は、この時期の風物詩でもある、
「宝くじ」について調べていますので、
報告内容をご覧ください。
■宝くじが高額当選したら税金はどうなる?
毎年のことですが、この時期は年末ジャンボのCMが
テレビやラジオなどで多く流れています。
私なんかは「今年こそ当たらないかなぁ」
と淡い期待を持ちながら、結果的に散財してしまっています。。。
ほとんどの人は高額当選したことないでしょうから、
本当に高額当選したらどうなるのかなんて気にしたことないのではないでしょうか?
ただ、そんな夢のような高額当選がもし現実になった場合、
それからあたふたするのは・・・ということで、
今回は、宝くじで高額当選したら税金はどうなるのか?についてまとめてみます。
●宝くじの当せん金は課税されるの?
年末ジャンボの1等は7億円。前後賞合わせると10億円です。
いきなり10億円もの大金を手にすることになったら、
パニックになっていろいろと不安になってしまうと思います。
特に気になるのは税金ではないでしょうか?
最初に結論を言ってしまうと、宝くじの当せん金は課税されません。
以前の記事で「競馬などの公営ギャンブルで
大勝したときは課税される場合がある」とご紹介しました。
※参照:ギャンブルで大勝したんだけど税金とられる?
これは、ギャンブルで得た収入は「一時所得」と見なされるので、
特別控除額50万円を差引いた金額に課税されます。
つまり、50万円以上勝った場合は、確定申告して納税しなければなりません。
となると、「宝くじも同じように課税されるんじゃない?」と思いますよね。
ただ、宝くじは、特別措置として「所得税を課さない」と法律に明記されています。
※参照:当せん金付証票法 第十三条 http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S23/S23HO144.html
また、totoBIGなどのスポーツ振興くじも法律により非課税です。
※参照:スポーツ振興投票の実施等に関する法律 第十六条 https://goo.gl/VkIYs5
●競馬は課税されるのに宝くじだけ非課税なのは、なんで?
競馬は課税されるのに宝くじだけ優遇されているのは、なぜでしょうか?
一般的には、宝くじは地方公共団体が運営しており、
宝くじの収益金の約40%を公共事業に使用しているため、
「購入した段階で納税していることになるから」と言われています。
都道府県などの地方自治体に納付されたお金は、高齢化少子化対策、防災対策、
公園整備、教育及び社会福祉施設の建設改修などに使用されています。
しかし、競馬も似たような構造となっています。
JRAの決算報告を見ると、約10%が国庫へ納付されています。
また、JRAが利益を生じた場合は、その半額を更に国庫に納付することになっています。
納付されたお金は、畜産振興事業や社会福祉事業などに使われています。
国や自治体へ納付されている割合は違いますが、構造はほとんど同じです。
また、立法趣旨を見てみましょう。
宝くじ(当せん金付証票法)
第一条 この法律は、経済の現状に即応して、
当分の間、当せん金付証票の発売により、浮動購買力を吸収し、
もつて地方財政資金の調達に資することを目的とする。
競馬(競馬法)
第一条 この法律は、馬の改良増殖その他畜産の振興に寄与するとともに、
地方財政の改善を図るために行う競馬に関し規定するものとする。
宝くじの方は、明確に地方財源にすることが目的とされています。
一方で、競馬については畜産の振興と地方財源にすることとしています。
これはあくまでも推測ですが、この立法趣旨や納付率の違いが、
宝くじだけが非課税とされた理由になるのではないかと思います。
●宝くじの当せん金を人にあげるときは注意!
当たったときの税制が優遇されている宝くじですが、
当せん金を他の人にあげるときは注意が必要です。
当せん金を人にあげる時は、金額に応じた贈与税がかかるのです。
その税率は次の通り。
【贈与税の速算表:一般贈与財産用(一般税率)】
基礎控除後の課税価格 | 税率 | 控除額 |
---|---|---|
200万円以下 | 10% | – |
300万円以下 | 15% | 10万円 |
400万円以下 | 20% | 25万円 |
600万円以下 | 30% | 65万円 |
1000万円以下 | 40% | 125万円 |
1500万円以下 | 45% | 175万円 |
3000万円以下 | 50% | 250万円 |
3000万円越 | 55% | 400万円 |
※基礎控除:1年間に贈与によりもらった財産の合計から基礎控除額110万円差引けます。 ※一般税率:兄弟間、夫婦間、親から未成年の子への贈与などに使用します。 直系尊属(祖父から孫など)の場合は、これよりも優遇されます。
例えば、自分が1億円を当てて、奥さんに5000万円あげる場合。
贈与税額:(5000万円-110万円)×55%-400万円=2289万5千円
・・・となり、大半が税金で取られることになります。
ただし、納税するのはお金を受け取った側ですから、
この場合は奥さんが納税することになってしまいます。
あげる側にしてももらう側にしても、
これだけ納税額が高いと「なんとかしたい」と思うのが心情です。
実は、これには回避する方法があります。
当せん金を複数人で受け取るようにすれば良いのです。
銀行で受け取る際に、最初から複数人で受け取れば、
贈与にはなりませんのでそれぞれが全額受け取れることになるわけです。
ですから、高額当選したらすぐに換金に行くのではなく、
誰にあげるかを決めてから複数人で受け取るようにしましょう。
以上、いかがでしたでしょうか?
宝くじの当せん金は、非課税ですが、
人にあげる時は贈与税がかかることがお分かり頂けたと思います。
すべては当たったら・・・のお話なのですが。。
ちなみに、今年2016年の年末ジャンボは12月23日(金)までの販売です。
それでは、今回の報告は以上です。
次回、また宜しくお願い致します。
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