諜報部長!お世話になってます!
さすらいの情報収集家Kです!

確定申告の時期も終了しましたので、
今回からは別テーマでお話を致します。

今回は「米国FRBでの利上げ決定」関連の話題です。

米国FRBが0.25%の利上げを決定!これからどうなる?

日本時間3月16日午前3時頃、米国連邦準備理事会(FRB)は
金融政策決定会合(FOMC)で0.25%の利上げを決定しました。
昨年の12月に利上げ見通しを決定していたため、予定通りの動きではありましたが、
実際どうなったのでしょうか?まとめてみました。

 ●米国0.25%利上げ 年3回ペースで実施

大方の予想通りFRBは利上げを決定しました。日経新聞の記事からです。

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トランプ政権で初の利上げ FRB「年3回」維持

2017/3/16 3:20 日本経済新聞 電子版
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFL15HRA_V10C17A3000000/

米連邦準備理事会(FRB)は15日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で
政策金利であるフェデラルファンド金利(FF金利)の誘導目標を0.75~1.00%に
0.25%引き上げることを決めた。追加利上げは昨年12月のFOMC以来3カ月ぶり。
トランプ政権発足後では初めてとなる。
2017年を通した利上げ見通しは、12月に示した「(今回を含めて)3回」を維持した。
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昨年12月の利上げ見通しをほぼ維持する形となりました。
市場は今回の利上げを織り込み済みだったため、
「どの程度のペースでの利上げとなるか」が注目されていました。
一部では、「年4回の利上げになる」というペースが加速されるという見方もありましたが、
イエレン議長が「緩やかな利上げペースを維持する」と語ったことから、
直後からドルが売られる展開となりました。
この動きを受けて、一時的に円高が加速し日本株は売られる展開となりましたが、
その後の17日の動きは非常に小幅な値動きでこう着状態が続いています。
今回の発表の影響を短期的に見ると、
日本株にとっては、米国の利上げ発表後に円高が進んだことはややネガティブではあるものの、
NYダウが反発したことはポジティブであるため、全体としては中立と見て良さそうです。

●長期的に米国の利上げがされると日本経済にどんな影響が?

長期的に米国の利上げがされると、日本経済にとってはプラスな面が多いと言えます。
その理由は、米国の利上げが続けば必然的にドル高が促されることになり、
連動して円安日本株高という構図になるからです。

しかしながら、今年1年(2017年)という期間で見ると必ずしもプラスとは言い切れません。
現在のドル相場は、昨年12月に発表のあった2017年分の利上げ見通しを織り込んでいる
という見方が強く、今回発表のあった利上げペースでそのまま進むのであれば
必ずしもドル高になるとは言えないからです。
現に今回の発表直後はドル安傾向となりましたし、
それに連動して円高へと進んだことからもわかると思います。
つまり、単純に米国の利上げに注目するのではなく、現在の利上げ見通しに対して
加速的か減速的かによって日本経済への影響が変わってくると言えそうです。

●やはりトランプ政権の動向が日本経済に与える影響は大きい

今回の米国利上げ見通しの発表で結果的にこう着状態となった背景には、
やはりトランプ政権の動向を様子見しているという傾向が強いと思われます。
トランプ政権が掲げる大型減税やインフラ整備への投資が公約通りに実行に移された場合、
米国の景気が一気に過熱する可能性があります。

実際のところ、米国の個人消費や雇用統計から見えてくる景況は明らかに好調で、
むしろ今回の利上げは、こうした景気過熱の抑制策という側面もあったわけです。

一方で、トランプ政権の公約にはリスクもあります。
貿易の保護主義が極端に強まるとすると、大規模な生産が米国内に回帰することにより
雇用や投資の促進が図られることになる一方、
コスト増により企業収益が悪化して結果的に賃金低下を招きかねません。

いずれにしても米国の景気が好転すれば、
日本経済にも概ねプラスとなりますので期待したいところです。

以上、いかがでしたでしょうか。
米国利上げが日本経済に与える影響は決して少なくないですが、
やはり同時に米国の政策・景気との兼ね合いも重要であるということです。
本来であれば米国の動向に一喜一憂するのでなく、
日本が主体的に好景気を迎えられれば良いのですが・・・

それでは、今回の報告は以上です。
また次週宜しくお願い致します!