お世話になってます!
諜報部長!諜報部員のDです。
今回も宜しくお願いします!!
先週末から一気に気温が上がりましたね。
春ももう終わり、夏が近づいているんですね。
さて、今回のテーマも引き続き、
「ふるさと納税」についてです。
<前2回:下記リンク参照> ※税理士が語る「ふるさと納税①」 ※税理士が語る「ふるさと納税②」
■ふるさと納税③
前回は、ふるさと納税の制度が、
東日本大震災によって認知度を得て、
その後は、返礼品によって場靴的に拡大した、
という話をしました。
今回は、ふるさと納税の現状についてです。
平成27年度のふるさと納税の
納税額は1,653億円となっており、
制度が始まった当初に比べると
約20倍の数字だそうです。
総務省の「ふるさと納税研究会報告書」によると、
ふるさと納税の趣旨は
「自分が生まれ教育を受けたが、
その後は都会に出て働くことになったので、
ふるさとの自治体には納税ができない。
そこでお世話になったふるさとに、
自分の意志で寄付ができる制度を作りたい」
というものです。これがふるさと納税の本質なはずです。
●ふるさと納税の現状
しかし、最近では行ったこともないとか、
中にはそんな自治体は知らない・・・
けれど、特産品が豪華だから寄付しよう
という方々が非常に増えてきていると感じます。
今回の確定申告のお客様の中にも
ふるさと納税の納税額が10万円を超えていて、
寄付先は20か所を超えている
という方がいらっしゃいました。
聞いてみると、やはり全て特産品を見て
決めているとおっしゃっていました。
●現状に対する国と自治体の姿勢
私はこれが決してダメとは思っていません。
国が作った制度なのですから、
こうなることは最初から分かっていたはずです。
ですが、最近では国もさすがに行き過ぎていると
考えているようです。
ふるさと納税の寄付者に対し、自治体が贈る返礼品の
改善策の検討について進めているそうです。
中には、商品券を返礼品にしている自治体も
あるようですからね。
・・・商品券は明らかにやりすぎでしょう。
ただ、返礼品は自治体が自主的に取り組んでいることから
法的な対応は難しいとしています。
そんな中、埼玉県の所沢市では、
ふるさと納税をした人に贈る返礼品を
4月から取りやめることを発表しました。
担当者は「お得な返礼品を得るための競争から降り、
故郷や自治体を応援したいという制度本来の運用に戻す」
と説明しています。
ここまで浸透しているふるさと納税ですから、
今後大きく変わることはないかもしれませんが、
制度本来の趣旨を忘れないようにしたいものです。
さて、今回の報告は以上です。
また次回、宜しくお願い致します!