諜報部長!お世話になってます!
さすらいの情報収集家Kです
今回は、
「ビットコイン」についてです。
しっかりチェックしておきましょう!
■ビットコインって何?これからどうなる?
前回はフィンテックについてまとめましたが、
その象徴とも言えるものは
仮想通貨「ビットコイン」
ではないでしょうか。
ビットコインという名前を
聞いたことのある人も多いと思いますが、
意外とちゃんと理解していない人も
多いと思います。
そこで、今回はビットコインの解説と
今後の動向について
まとめたいと思います。
●ビットコインって要するにどゆこと?
「ビットコインとは、仮想通貨です」
これくらいは多くの方が
知っていることだと思います。
では仮想通貨とは何でしょうか?
「デジタルのお金でしょ?」
「紙やコインじゃないお金?」
と意外とわからないものですよね。
実は、法的に定義されているのです。
平成29年4月1日に施行されたばかりの
改正資金決済法によると
次のように定義されています。
1、物品を購入し、若しくは借り受け、又は役務の提供を受ける場合に、これらの代価の弁済のために不特定の者に対して使用することができ、かつ、不特定の者を相手方として購入及び売却を行うことができる財産的価値(電子機器その他の物に電子的方法により記録されているものに限り、本邦通貨及び外国通貨並びに通貨建資産を除く。次号において同じ。)であって、電子情報処理組織を用いて移転することができるもの
2、不特定の者を相手方として前号に掲げるものと相互に交換を行うことができる財産的価値であって、電子情報処理組織を用いて移転することができるもの
余計にわからなくなったかもしれませんが、
要するに「売買可能な財産的価値があり、
電子取引ができるもの」
と言えそうです。
さらに、ビットコインは
P2Pネットワークを利用して
運用されている暗号通貨
とも言われます。
最近注目されている
ブロックチェーン技術を利用して
実現されています。
この技術的なバックボーンの
おかげで次のような特徴があります。
●ビットコインの特徴:運営者がいない
ビットコインの最大の特徴
と言っても良いのが、
運営者がいないことではないでしょうか。
例えば、日本円であれば
日本銀行や日本政府が発行しています。
また、その取引の記録は
銀行などが銀行口座によって管理し、
記録されています。
ビットコインでは、
新しい通貨の発行や、
取引記録は、そのすべてが
コンピューターネットワーク上にいる
数多くのマイナー(発掘者)
によって分散されて行われています。
そのマイナーには
パソコンさえあれば
誰でもなることができ、
取引記録に協力し
新しい通貨の発行を
することができます。
つまり、特定の運営者がいない代わりに、
「参加者みんなで運営管理している」
というわけです。
●ビットコインの特徴:すべての取引が公開される
例えば、銀行振込で日本円を誰かに送金した場合、
自分と相手の銀行口座に記録が残りますが、
それらの記録が原則的に開示されることはありません。
ですが、ビットコインでは
過去すべての取引が開示されており、
全世界で共有されています。
どこからどれくらいのビットコインが
送金されたかが記録されていますので、
それを追跡すれば
どのビットコイン口座(ビットコインアドレス)が
どれくらいビットコインを
保有しているかもわかってしまいます。
「え?それじゃ私がどれくらいビットコイン持っているかバレちゃうの?」
と心配になる方もいるかと思いますが、
ビットコインアドレスは
誰もが自由に複数発行することができる上に、
ビットコインアドレスと
個人を特定する情報(氏名・住所など)
が一切ありません。
そのため、
特定のビットコインアドレスが
どれくらい持っているかがわかっても、
それが誰であるかがわからないのです。
このような仕組みによって、
取引の信頼性を確保しつつ、
個人情報を守ることに
成功しているのです。
●特徴はわかったけど、ビットコインは何が良いの?
ビットコインのメリット・デメリットを
ザッとまとめると、次のようなものになるでしょう。
【メリット】
- 送金が簡単でリスクが少ない
(個人が特定されずに送金できる) - 送金手数料が比較的安い
(海外送金する場合は銀行などよりも確実に安い) - いかなる権力も力が及ばない
(差し押さえられたりすることがない) - 自分でビットコインを生み出せる
(マイナーになればビットコインを得ることができる) - 価値が暴騰する
(ビットコインのままで持ち続けると得する可能性がある)
【デメリット】
- 送金が比較的遅い
(銀行の送金よりは早いが、他の仮想通貨より遅い) - 間違えて送金したら取り戻せない
(アドレスを間違えて送金したら取り返せない) - 誰も補償してくれない
(ハッキングなどで失われても国家や銀行が補償することはない) - 価値が暴落する
(ビットコインのままで持ち続けると損する可能性がある)
ビットコインは、
需要と供給だけに左右されて取引されるため、
相場が暴騰・暴落を繰り返すような
非常に投機性が高いものとなっています。
そこが、メリットでもあり、
デメリットでもあると言えるでしょう。
そういう意味では、安定志向の方には
向かない通貨と言えるかもしれません。
ですが、このメリット・デメリットを見て、
悪用しようと考えた人もいるのではないでしょうか?
●もしかして、ビットコインで脱税できるんじゃ…?
結論から言うと、
ビットコインで保有し続ける限り、
脱税できる可能性があります。
その手口は詳細に説明しませんが、
ビットコインの特性上、
すべての取引が公開されていますが
個人を特定することは難しいため、
税務署などが把握することが困難なわけです。
また、ビットコインで保有する
資産が凍結されたり、
没収されたりすることがないため
ブラックマネーの保管場所としては
適していると言えます。
ですが、ビットコインを
日本円などの通貨に変えてしまうと
確実にバレます。
※ビットコインの換金は必ず銀行を 経由することになりますので、そこから足がつきます
また、先に説明した通り
ビットコインは投機性が高く、
ビットコインのまま
保有し続けることは
資産価値が暴落する可能性があります。
つまり、ビットコインで
持ち続ければバレにくいけど、
暴落の可能性があるということです。
暴落してしまえば本末転倒ですから、
結局あまり意味がないかもしれません。
●これからビットコインはどうなる?
実は、ビットコインはいま揺れています。
ビットコインはもともと発行上限が決まっており、
将来的にそれを解消しようと
2つの仕様変更の解決策が提案されており、
その中には従来のビットコインが
使えなくなる可能性があるものが
含まれているのです。
従来のビットコインが
使えなくなるとなれば、
当然価値の暴落が予想されます。
その一方で、ビットコインはいま暴騰しています。
これは、地政学的リスクが
大きな影響を与えていると考えられており、
世界的な先行き不安から
ビットコインに資産を逃がす動きが
起きているというわけです。
このように、長期的には
仕様変更のリスクを抱えながら、
資産逃避先としての地位を
確立しつつあるビットコイン。
まだまだ目が離せないですね。
それでは、今回は以上です。
次回も宜しくお願い致します!