諜報部長、お世話になっております!
経理担当、諜報部員のMです。
引き続き、今週も宜しくお願い致します。
さて、今回は
「事業で異なる会計処理」
についてのお話です。
■経理が話す「事業で異なる会計処理」
私が勤める会社には
いくつか子会社があります。
私たちは各自この子会社の
試算表を作っているのですが、
事業が全て異なるので
会計処理の方法が違うんですね。
それに世の中には
いろんな契約形態があるんですよ。
私は今までそんなこと気にして
生きてこなかったですが(笑)
●たとえば・・・百貨店
例えば百貨店で売られている商品。
あれって百貨店の商品じゃないんですよ。
商品を作った会社や仕入れた会社が
百貨店に商品を置いてもらってる
だけなんですよ。
あくまでも作った会社や
仕入れた会社の商品。
預け在庫って私達は呼んでます。
で、会社の在庫であれば
棚卸の対象になるんです。
しかも、百貨店で商品を販売した時って
百貨店特有の会計処理
っていうのがあるんです。
だから、販売チームが商品を販売しても、
相手が百貨店かそれ以外かで
集計する数値が違うので
注意が必要だったりするんですよ。
●たとえば・・・グロスかネットか
あと、よくあるのがグロスかネットか。
売上の処理の仕方なんですが、
売上と仕入れを計上するのと、
売上しか計上しないもの。
例えば、A社はB社から
500円で仕入れた商品を
C社に800円で販売する場合。
基本的には
売上800円
売上原価500円
粗利300円
ですよね。
この方法をグロス処理と言います。
でも、「仕入れた商品」ではなく
「預かった商品」であれば
違う処理になるんです。
俗に言う「委託」という取引になるんですが、
A社はB社から預かった商品を
C社に800円で販売し、
販売手数料として300円もらい、
B社に500円払った、
となるので、
売上300円
粗利300円
なんです。
これをネット処理というんです。
しかもこれって、
A社とB社での契約が
委託契約でなかった場合でも、
後者になる場合がある。
売上をネットで処理すべきか
グロスで処理すべきかを
検討する必要があるのですが、
在庫リスクをA社が持っていなかったり、
商品の価格決定権を持っていなかったり。
様々な要因で
「A社が主たる販売主である」
という事が認めづらい場合は、
ネットの処理になるんです。
●経理の対応策とは?
なので、一見すると単純な
「売れ筋の商品を見つけて販売する」
だけの事業でも、
売り先や売り方によって
会計処理が全然違う場合があるんです。
その為には、経理は、
今、会社がどんな売り方をしているのか
把握をしていないといけないんです。
私は何社か担当を持っていますが、
流れが早い会社が多いので
各事業会社でたまに作業をする事で
情報をそれぞれかき集めている感じです。
情報が勝手に経理に届けられるなんて
都合のいい事ないですからね。。。
では、今週は以上です。
また次週宜しくお願いします!
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