諜報部長!お世話になってます!
さすらいの情報収集家Kです。
今回は「セルフメディケーション税制」についてです。
しっかりチェックしておきましょう!
■セルフメディケーション税制って何? 2017年分から対象
セルフメディケーション税制ってご存知でしょうか?
あまり聞きなじみのない言葉ですが、
ドラッグストア等で薬品を買った際に
レシートで見たことのある方も多いかもしれません。
実は、そのセルフメディケーション税制は、
今年分(2017年分)から導入されています。
一体どんな制度なのかまとめてみます。
●セルフメディケーション税制って?
セルフメディケーション税制とは、
医療費控除の特例で
「スイッチOTC医薬品」の
購入費用を所得から控除できる制度です。
年間1万2,000円以上
スイッチOTC医薬品を購入した場合、
その超える部分の金額
(最大8万8000円まで)
を控除することができます。
例えば、スイッチOCT医薬品を
3万円分購入した場合、
2万2000円が課税所得から控除されます。
スイッチOTC医薬品とは、
市販薬のうち、医療用から転用された
特定の成分を含む医薬品のことで、
2017年11月16日現在、
1,667品目が対象となっています。
かなりメジャーな風邪薬、
胃腸薬、鼻炎用内服薬なども
対象になっているので、
気がつかずに買っている人も多いと思います。
2017年以降発売された
対象商品のパッケージには、
マークがついていることもありますし、
薬局やドラッグストアでは
レシートに印をつけてくれている場合もあります。
どの商品がスイッチOTC医薬品か
チェックしたい方は、厚生労働省HPで確認してみてください。
※セルフメディケーション税制対象品目一覧 ― 厚生労働省 http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000124853.html#HID1
●誰でも控除されるの?
実は控除を受けるためには、3つの条件があります。
- 健康診断やがん検診等を受けていること
※特定健康診査(メタボ検診)、予防接種、
定期健康診断(事業主健診)、健康診査、がん検診のいずれか1つ以上 - 確定申告を行っていること
- 医療費控除を利用していないこと
サラリーマンの方は、
会社で毎年健康診断を受けていると
思いますので1は問題ないと思いますが、
2の確定申告を行わなくてはなりませんので注意が必要です。
加えて、セルフメディケーション税制を
利用するには、通常の医療費控除を
受けることができません。
つまり、セルフメディケーションか
医療費控除かどちらかを選ぶ必要があります。
ですから、どちらか得する方を
利用するようにしてください。
●確定申告に必要な書類って?
セルフメディケーション税制を
受けるためには確定申告が必要ですが、
その際の添付書類にも注意が必要です。
- 年内に各種健診を受けたと証明できる書類
※領収書(原本)、健診等の結果通知書(コピー可)または証明依頼書 - 年内に購入した対象医薬品の領収書(原本)
会社で健診を受けた場合は、
健診の結果が通知されると思いますが、
その結果通知書に勤務先名・保険者名・
日付が記載されていない場合は、
勤務先か保険者に定期健康診断である証明を
してもらわなければなりません。
そのための「証明依頼書」フォームは、
厚生労働省のWebサイトに用意されていますので、
そちらをご利用ください。
※健康の保持増進及び疾病の予防への取組(一定の取組)の証明方法について http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000124853.html#HID3
ちなみに、結果通知書に記載されている
結果部分は必要ありませんので、
黒塗りするか切り取ってから
提出するようにしましょう。
●実は医療費控除にも変更がある
今年分からセルフメディケーション税制が
利用できますが、従来の医療費控除にも実は変更があります。
医療費控除を受けるためには、
確定申告の際に医療機関等の領収書を
添付する必要がありましたが、
今年分から領収書の添付は必要なくなります。
その代わりに「医療費控除の明細書」を
添付することになります。
医療費控除の明細書とは、
今年分から用意された書類で
国税庁のHPからダウンロードすることができます。
※医療費控除の明細書―国税庁 https://www.nta.go.jp/tetsuzuki/shinkoku/shotoku/yoshiki02/pdf/ref1.pdf
医療費控除の明細書では、
健康保険組合が発行する「医療費のお知らせ」
などに記載されたその年の医療費合計金額や
各種保険で補填された金額を
合計で記載することができるようになりました。
従来は領収書などを見ながら
個別に転記する必要がありましたから、
かなり楽になったと言えそうです。
ですが、領収書を添付する必要は
なくなりましたが、
領収書の保管義務(5年間)は
従来通りありますので
捨ててしまわずに保管するようにしてください。
以上、いかがでしょうか。
セルフメディケーション税制や
医療費控除の簡略化など
徐々に制度が変わってきているのが
実感できるのではないでしょうか。
とは言え、セルフメディケーション税制を
利用するには確定申告が必要だったり、
領収書を添付しなくてはならなかったりするので、手間は増えますよねぇ。
せめて年末調整でできるようにしてくれたり、
マイナンバーで自動集計してくれたりしてほしいところです。
将来的にはいろいろと改善する計画が
あるようですので、今後に期待したいところです。
(何年先になるかわからないですけど・・・)
それでは、今週の報告は以上です。
次回も宜しくお願い致します。
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- スイッチOTC医薬品, セルフメディケーション税制, 医療費控除, 確定申告