こんにちは!諜報部長!税理士紹介サービスを営む、諜報部員のSです。
今週の報告をさせて頂きます!
さて、今回の報告テーマは、前回に引き続き「良い税理士とは何なのか?」
というテーマでお話させて頂きます。
「税理士紹介サービスを運営」と「事業主」という二つの目線から
税理士さんについてお話させて頂きます。
■良い税理士って?~提案について~
前回同様の前置きですが、「良い税理士」と言っても、
事業者側の業種や規模が異なるので、常にその税理士が最良!
ということではありませんが、
個人事業主の方や、年商1億円未満の規模の法人様にとっては、
税理士さんに求める部分や、付き合い方が共通してくることも多いので、
そういった観点でお話させて頂きます。
私が考える「良い税理士」の条件の一つが「提案」です。
これは、何にも無い所からいきなりとてつもない解決策を提示する、
という魔法のようなものではなく、
事業主側の状況を把握した上で、必要と思われる情報を提供したり、
事業主の質問に対して選択肢を提示したり、といったことです。
●情報提供って?
税理士さんは基本的にかなりの情報を持っています。
これは、日々新聞・メディアで情報収集をしているということだけでなく、
- 毎年変化する税法・税制度への応対を勉強していること
- 政策金融公庫や地銀・信用金庫などの金融機関担当者からの情報提供
- 同業者(税理士)からの情報
- 関与先企業と接することによる現場の情報
などなど通常の活動内で、多数の情報を仕入れています。
また、税理士さんは一つの関与先と関与期間が長くなればなるほど、
その関与先の代表者・経営状況等の理解がどんどん深まっていきます。
そうなると、税理士さんの中で、持っている「多数の情報」と、
「対象関与先の状況」がリンクし、関与先の経営者や担当者から言われなくても、
関与先にとって有益そうな情報提供や、メリットのある提案をして頂けます。
具体的な事例としては、
「助成金・補助金の情報提供、適用可能性」
「融資関連の情報、許可の可能性」
などは、関係性が良好であれば、提案して頂ける内容です。
●選択肢の提示って?
上記の情報提供が、自発的な内容であれば、この選択肢の提示は、
事業主側からの質問や希望に対してのレスポンスです。
私も事業主なのでそうですが、大抵の事業主・経営者の悩みや考え事は、
- 「売上に関するもの」
- 「資金(資金繰り)に関するもの」
- 「人(従業員等)に関するもの」
の3分野が殆どだと思います。
そのため、税理士さんと付き合う最初の理由は、
税務申告や会計処理等の依頼であったとしても、付き合いを継続してくると、
上記の分野に関わることの情報を求めたり、相談するようになったりと変化してきます。
ただ、3分野といっても、売上や人に関することは税理士さんに
あまり相談しないと思いますので、殆どが「資金(資金繰り)に関するもの」です。
恐らく、事業主側が具体的に相談する内容は、
「融資を受けられる可能性は無いのか?」
「節税できる項目は無いのか?」
「この費用は経費に出来ないのか?」
といったことだと思います。
こういった質問や希望を税理士にした場合、
問題無い項目であれば即答して頂けますが、
わざわざこういった質問をするくらいなので、
結構グレーなものもあるのが実情だと思います。
そういう場合、明らかなNGの内容(脱税・脱法)は問題外として、
グレーな場合は、税理士さんの見解を教えてくれます。
その上で、それを選択した場合のメリットとリスクを説明して頂けます。
これによって、どこまでのリスクを取るのか・取らないのか、
事業主側が判断することが出来る様になります。
大企業であれば別ですが、中小企業や個人事業主の代表者は相談相手が少ないですから、
自分の悩みに対して、選択肢を提示してもらえることは大変有難いはずです。
このように「情報提供」と「選択肢の提示」を適切にして頂ける方は、
事業主目線から見て、大変良い税理士と言えるのではないでしょうか?
今回の報告は以上となります。次回も引き続き、
「良い税理士とは何なのか?」というテーマで報告させて頂きます。