こんにちは!諜報部長!税理士紹介サービスを営む、諜報部員のSです。
そろそろ年の瀬となっておりますが、諜報部長は年末年始のご予定はお決まりですか?

さて、今回の報告テーマは、前回に引き続き「良い税理士とは何なのか?」
というテーマでお話させて頂きます。

「税理士紹介サービス」という仕事柄、税理士さんとは多数会いますし、
多くお話させて頂く機会があります。
ですが、その目線だけでなく、自らも事業主として、税理士さんに依頼をしていますので、
その二つの視点から税理士さんについてお話させて頂きます。

税理士の人脈

■良い税理士って?~紹介・きっかけをくれる~

前回同様の前置きですが、「良い税理士」と言っても、
事業主側の事情を一切無視して、常にその税理士が最良!ということではありませんが、
個人事業主の方や、年商1億円未満の規模の法人様にとっては、
税理士さんに求める部分や、付き合い方が共通してくることも多いので、
そういった観点でお話させて頂きます。

実際にお付き合いをしていて、「良い税理士さんだな~」、
と思う条件の一つが「紹介・きっかけづくり」です。

ただ、これは、いきなり何でもかんでもしてくれる、ということではなく、
事業主側の状況を把握した上で、税理士さんの人脈を提供してくれる、ということです。

●なぜ税理士さんは人脈があるの?

前回お話させて頂いた、「税理士さんが情報を多数保有」しているという内容と
少々重複しますが、税理士さんは基本的に顔が広いです。
多数の人脈があるから、色んな情報を仕入れる・触れることが出来る、とも言えます。

恐らくですが、大きな企業で長年の実績を経て独立したりとか、
独立前から意識的に知人・協力者を増やす活動をしたりといったことが無い限り、
大抵のケースとして、依頼者である事業主側より、
税理士さんの方が、多業種にわたって多くの人をご存知だと思います。

税理士さんは業務上、他士業(弁護士・司法書士・行政書士・社会保険労務士等)と
多数のやり取りを行ったり、税理士さんが窓口となって、
適切な資格者に業務を振ったりしています。
さらに、前回も触れた、地域の金融機関(政策金融公庫・地銀・信用金庫等)の担当者との繋がりや、
生命保険・損害保険の外交員の方との繋がり、
そして何より、自らの関与先の方と接しています。

つまり、税理士さんは、数多くの人や、数多くの異業種と接するのが、
「仕事」である以上、様々な情報と共に、様々な人脈を持っている、
また、必然的にそうなってしまう、というわけです。

●なぜ、紹介してくれるの?

これは、根本的な話なのですが、税理士さんは自らの関与先である事業主に対して、
どのように思っているか?という話です。

答はシンプルで、「もっと儲かってほしい」と思っています。

事業者側が儲かると、税理士さんへ依頼する作業量も増加したり、
税理士さんへの依存度も高まったり、というのが一般的に発生します。

税理士さんにとっての売上は、関与先事業者からの報酬です。
それが増えるのは、「新規関与先の増加」、もしくは「既存関与先からの報酬増額」であり、
それが減るのは、「関与先の減少」、もしくは「既存関与先からの報酬減額」です。

純粋に事業者が儲かる状況というのは、税理士さんにとっては、
「報酬増額の可能性」があるだけでなく、
廃業や経営状況悪化による「関与先の減少」・「関与先からの報酬減額」
のリスクが減る状況でもあります。

つまり、税理士さんは、その事業の事業主・経営者の人と同じく、
関与先企業が「もっと儲かってほしい」と純粋に思えるのです。
税理士さんが事業者の味方、と言われる所以はこういったところにもあると思っています。

ただ、そうはいっても、税理士さんは税務・会計のプロではありますが、
売上拡大のプロではありません。

そのため、関与先企業が儲かる為に、「節税」や「経費削減」のアドバイスは
充分に出来ても、売上拡大のアイデアは中々出せません。

だからこそ、税理士さんとしては、ご自身が出来ることとして、
事業の状況や、経営者のお考え・お悩みがわかれば、それに役立ちたい、
ひいては、自分の人脈を紹介することで、この企業・経営者にとって
プラスになればいいな、と自然に思えるわけです。

ですが、税理士さんに数多くの人脈があるのは、互いに信頼関係があるからで、
信頼関係がまだ構築されていない状況や、
まして、何も関係が無いのに誰か紹介してほしい、という方には、
税理士さんも動くことはありませんので、ご注意ください。
今回の報告は以上となります。次回も引き続き、
「良い税理士とは何なのか?」というテーマで報告させて頂きます。