こんにちは。
税理士紹介サービスを営む、諜報部員のSです。
さて、今回からのテーマは、
「税理士事務所の変化」
に関してのお話です。
インターネットやIT技術によって、
各種の業界で働き方やサービスが
大きく変わってきている昨今ですが、
それは税理士業界にとっても、
他人事の話ではありません。
ということで、
近年変化してきた税理士事務所
について、お話していきます!
■税理士事務所の変化-①システム・ツール利用
個人の確定申告や会社の決算は、
インターネットやPCが一般的になる
以前から存在していますので、
そういったアナログの時代から、
一般企業と税理士との付き合いは存在しています。
各士業のお話を聞くと、
「顧問料」という名目で
関与先企業から毎月報酬を貰う形態は、
恐らく税理士が一番早かったはず、
と話す人も存在します。
理由としては、
毎月、税理士は企業に訪問して、
領収書や通帳の情報を基に
企業の会計帳簿を作っていたり、
その指導やチェックをしていたりした為、
その毎月の訪問時に自然と報酬を
貰うようになっていったから、
ということのようです。
時は流れ、現在になっても
毎月の「顧問料」が発生するのは
税理士との契約においては一般的ですが、
上記のような業務の仕方を続ける企業は
あまり多くありません。
最近では、インターネット普及や、
各種サービスが発達してきている為、
上記のようなサービスの提供に関しては、
他の方法で行うことが出来る為です。
●税理士事務所の利用が増えてきたサービス
では、最近では税理士事務所が利用する、
もしくは、そのサービスに関しても
応対するようになってきたものとは
一体どのようなものでしょうか?
まとめてみたいと思います。
【クラウド会計】
以前はパソコン本体と一体型だったり、
ソフトウェアをインストールしたり、
という会計ソフトでしたが、
クラウド会計を利用する事務所も
増えてきています。
というよりも、事業主側が
安価で始めやすいクラウド会計を
導入している方が多くなった為、
税理士側もそれに応対してきたという印象です。
以前だと、Saasとか、
ASPと言われていましたが、
最近オンライン上のサービスが
概ね「クラウド」と言われるのは
この会計業界も同じです。
具体的には、freeeや
マネーフォワード等が有名で、
元々会計ソフトメーカーであった、
弥生会計やJDL等も、
オンライン上で利用できる
サービスを提供し始めています。
【無料チャットツール】
最近ではメールや電話の代わりに
チャットツールの利用を推奨する企業も
増えてきていますが、
税理士事務所側もチャットツールに対応する
事務所が増えてきた印象です。
ホームページからの初回問合せが、
TEL・メールや問合せフォームだけでなく、
チャットツールからの問合せも可、
という事務所もあります。
更に、双方のパソコンにカメラがあれば、
TV電話・会議システムとして
利用することも可能なので、
遠方のお客様に対しての
訪問サービスの代替としている場合もあります。
具体的な利用ツールとしては、
やはり有名どころのSkypeか
Chatworkという印象です。
【クレジット決済】
税理士の報酬を現金手渡し、
という文化は殆ど無くなりましたので、
現在の税理士への報酬支払は、
銀行振込か口座振替(自動引落)が一般的です。
ですが、事業主の中には、
殆ど全ての支払いをクレジットカードに
まとめている方も存在します。
以前であれば、かなり少数派でしたが、
インターネット上での
ビジネスが増加してきたり、
個人でもスタートできる仕事が
増えてきたりした関係で、
同様にクレジットカード利用が
支払いの中心という方も増えてきています。
実際、ポイントとかも付与されますからね。
こういった状況を加味して、
税理士事務所でも、顧問料や報酬の
クレジットカード払いに対応している所も
増えてきました。
これも、以前では法人や事業者が
クレジットカード払いに応対するには、
決済代理店に申込み、審査を受けて、
決済手数料以外の初期費用等を
支払う形が一般的だったのが、
現在では、決済手数料のみで
クレジットカード払いに対応可能な
サービスが増加したためです。
現在、政府側ではキャッシュレス決済を
推奨していますが、将来的には、
現金・クレジット以外の電子マネー払いが
可能になる所も増えるかも?しれませんね。
●ただし、訪問には別の意味がある
クラウド会計、チャットツール、
クレジットカード支払となると、
全く対面での打ち合わせ等は必要とせず、
税理士事務所のサービスが
まるでネットショッピングできるような
印象すら受けてしまいます。
ただし、付け加えるのであれば、
こういったサービス提供のやり方で、
税理士側が本来提供可能なサービスを
全て受け取ることはできません。
あくまで、代替する方法であるということです。
正直、チャットツールや
Web会議では雑談はほぼありません。
議題やその主目的だけ話をしていくので、
時間効率は良いかもしれませんが、
それ以外の「気付き」はまず提供されません。
クラウド会計に関しても、
事業主側の作業内容を税理士側で全て修正した後、
その説明が必要ないのであれば問題ありませんが、
試算表の説明や入力項目の修正等については、
対面で話をした方が良い場合があります。
そして、勿論ですが、税務調査当日に関しては、
税理士がTV会議で参加、という訳には
いきませんので、これは代替不可能です。
さらに、大前提としてですが、
こういったツールの利用に関しては、
税理士だけでなく、事業主側の
ITリテラシーが最低限無いと
導入することが出来ません。
ですので、こういったツール利用に関しては、
税理士側・事業主側双方の
効率化を考えた代替ツールですので、
本当に必要な時は、直接会って、
対面で話す必要があるとお考え頂ければと思います。
ただ、クレジットカード払いに関しては、
決済方法の追加なので、特に影響はありません。
さて、今回は以上です。
今回は税理士事務所側としても、
サービス提供の為に
新しいシステムやツールを利用していること、
ただし、訪問には別の意義があること等を
お話しました。
次回に関しては、このシステム・ツールを
かなり重宝して使う事務所が
今までの事務所とどう変わっているのか?
どう変わっていくのか?
という内容についてお話をしていきます。
各種ITシステムやツールの登場により、
税理士事務所側としても、
サービス内容よりも提供方法に関して
大きな変化が出てきています。
現段階としては、
「昔のやり方も踏襲しつつ、
便利なツールは利用する」
というハイブリッド型の
事務所が多いと思います。
ただ、旧態以前としたシステム、
ツール、コミュニケーション方法のみの
税理士事務所と付きあっていると、
事業主側のITリテラシーが高い場合は、
普段とやり取りが異なる為、
諸々ストレスが発生する場合があります。
そういった場合だと、
結果として税理士と事業主が疎遠に
なっていきやすいので、
事業主としても、税理士から
充分な情報やサービス提供を
受けられなくなってしまう可能性があります。
今お付き合いをしている税理士と
非常にITリテラシーに差を感じる場合は、
ストレスなくやり取り出来る事務所に
変更した方が良いかもしれません。
もし、税理士変更をご検討される場合は、
是非こちらにご相談ください。
税理士紹介ネットワーク~タックスコンシェルジュ~
https://www.tax-concierge.net/
また、次回宜しくお願い致します。