こんにちは!諜報部長!税理士紹介サービスを営む、諜報部員のSです。
さて、今回の報告テーマは、前回に引き続き「良い税理士とは何なのか?」
というテーマでお話させて頂きます。一応、今回がこのテーマの最終です。
職業柄、税理士さんとは非常に接点がありますが、その目線だけでなく、
税理士さんに依頼している事業者としての目線も合わせて、述べさせて頂きます。
■良い税理士って?~きちんとした報酬~
同様の前置きで恐縮ですが、
「良い税理士」と言っても、事業主側の事情を一切無視して、常にその税理士が最良!
ということではありませんが、
個人事業主の方や、年商1億円未満の規模の法人様にとっては、税理士さんに求める部分や、付き合い方が共通してくることも多いので、そういった観点でお話させて頂きます。
かなり個人的な意見が強いかもしれませんが、
「良い税理士さんだな」と思える条件の一つが
「報酬をきちんと請求すること」です。
ただ、これは「お金にがめつい」ということでなく、適正な報酬を請求する、ということです。
●適正な報酬って?
税理士さんの業務は、基本的には成功報酬型ではありません。
中には、相続税の還付応対のような、○○の業務が成功した場合に報酬発生、
というものもありますが、そういうケースは非常に稀です。
1期(個人事業主であれば1月~12月、法人であれば期初~決算期)毎の契約で、
この期間に「○○と△△と□□」の業務をするので、
年間で「¥・・・・・・・」の報酬をもらいます、
という内容です。
それ以外に、税務調査が発生した場合は、
別途「¥・・・・・」必要です。
こんな感じが継続契約としては一般的です。
現状、報酬額は各事務所が自由に設定できるので、
ある程度の相場感はあるものの、税理士さんと事業主側がその金額で納得すれば、契約が成立します。
ただし、報酬を自由に設定できるからこそ、同じ規模・同じ業務依頼を受けた場合でも、
非常に良心的な報酬額を提示される方もいれば、驚くほど高価な報酬額を請求される方もいます。
●料金交渉に応じる・応じない
これは、今までの傾向としてお話致しますが、
基本的に、最初の金額提示を高めに設定する事務所ほど、料金交渉に応じます。
理由は簡単で、実際より高めに設定しているので、
提示額より低く着地しても問題無い、ということです。
ただ、逆を言うと、料金交渉の余地が無い事務所は、
最初から最大の譲歩額でお見積りをされているケースが多いです。
これは感じ方次第なのかもしれませんが、
料金交渉の余地がある値段で、交渉が出来る状態と、
最初から交渉の余地が無いほど、最大限の見積もりを出している状態、
どちらの方が、誠意がある応対でしょうか?
また、これは事実なのですが、
最初から最大の譲歩額でお見積りを出されている税理士さんが口を揃えて仰るのが、
「しつこい料金交渉をする方とは、あまりお付き合いしたくない」という内容です。
このタイプの税理士さん達は、既に最大限のお見積りを出されているので、下げられるものが無い、ということもありますが、
ただの値下げの依頼は、自分の価値を正当に評価して頂けないという判断になります。
また、どの関与先もご自身の基準で適正な価格の金額を提示している為、
この人だけ値下げすると、既存のお客様に申し訳ない、という気持ちにもなります。
最初に申し上げた通り、税理士さんの業務は、基本的に成功報酬の仕事では無いので、
契約書に記載ある業務内容を過不足無く実行する仕事です。
報酬を請求するということは、その内容を問題無く実行するという、自信の表れでもあります。
こういった観点からみると、自らの業務に対して、対価をきちんと請求する人の方が、
安心感があるのではないでしょうか?
もちろん、「○○の業務は自社(事業主側)で行いますので」という理由での報酬値下げや、
開業・設立1年目は特別に割り引く、という業界の通例はありますので、
全てが一概には申し上げられませんが、一つの意見としてお考え頂ければと思います。
今回の報告は以上となります。
次回からは新たなテーマで報告させて頂きますので、宜しくお願い致します。
また、来年も宜しくお願い致しますm(__)m