こんにちは!
税理士紹介サービスを営む、諜報部員のSです。

さて、今回のテーマも前回に引き続き、
「顧問税理士の変更理由」
ということでお話をして
いきたいと思います。

事業者が税理士と契約を行う場合、
基本的には継続してその税理士に依頼をする、
という前提でお願いしていると思います。
その方が、信頼関係も構築され、
より良いサービスに繋がりやすいと
個人的にも思っています。

ですが、当方のような税理士紹介会社では、
前回テーマ(※)で触れたような、
顧問税理士を変更すると考えている方からの
ご相談・お問合せを頻繁に頂いているのが事実です。

<前回テーマ記事>
※顧問税理士を変更するとき-①知っておいた方がいいこと顧問税理士を変更するとき-②契約解除時のよくある質問

では、実際に顧問税理士を変更される方の
「変更理由」はどのような内容が
多いのでしょうか?

実際に税理士変更を検討されている事業者様は、
前回に引き続き、今回の内容を
是非参考にして頂ければ幸いです。

顧問税理士の変更理由-②税理士が高齢の場合

■顧問税理士の変更理由-②税理士が高齢の場合

前回は、「税理士の料金・報酬が高い」
という変更理由についてお話をしました。

税理士の変更を希望される事業者は、
「現在の顧問料が高い」、
つまり、現在の税理士報酬への不満を
口にされることが最も多いです。

ただ、これは事実であるものの、
元々はその金額に納得して事業者も
税理士と契約している為、

  • 契約時の期待と実際のサービスの乖離
  • 一定期間経過後のサービスレベルの低下

こういった理由により、
税理士の報酬を高いと感じるようになった、
という背景が存在することをお話しました。

今回は、報酬面以外の不満に次いで多い、
「税理士が高齢」という理由について
お話をしていきます。

●顧問税理士が高齢だと不満に繋がる?

前回お話させて頂いた通り、
税理士紹介サービスを行う当社で、
顧問税理士の変更をご希望される方が
最も多くお話される不満点が
「現在の顧問料が高い」という話です。

そして、それに次いで多いといっても
過言ではないものが、

「現在の税理士さんが高齢」

というケースです。

ただし、現在の顧問税理士が高齢だから
そこで関与している顧問先は全て不満、
ということではありません。

実際、代表の税理士さんが70代・80代でも、
何ら支障なく顧問先の事業者と
やり取りされている方もいますし、
代表者自体が一線を退いていても、
その事務所の他の税理士や職員の人達が
きちんとサービス提供を行っている場合もあります。

なので、ここの理由も前回同様、
「現在の顧問税理士が高齢だから変更したい」
という話は、事実ではありますが、
これだけが真実というわけではありません。

●「高齢」の背景にある変更希望理由

「現在の顧問税理士が高齢」
というお話をされる事業者の方に
きちんとお話を聞いていくと、
税理士の変更を希望するに至った背景を
お話頂けます。

そして、その理由・背景は、
概ね幾つかのパターンに分かれています。

【税理士の廃業、事業停止等の不安】

これは非常にシンプルな内容です。

現在の顧問税理士が高齢で、
事業を辞めることをほのめかし始めたとか、
税理士が大きい病気をされたとか、
以前と比べて明らかに元気が無くなっているとか
こういう話です。

事業者側も高齢の場合だと、
「先生辞めるなら、うちもそろそろ・・・」
とほぼ同時に廃業を考えるケースなら
特に税理士の変更ということにはなりませんが、
事業者側がまだまだ現役世代の場合は、
流石にそろそろ後任の税理士さんを
考えなくてはいけないのでは?
という話になるということになり、
顧問税理士の変更に動きだすということです。

このケースは、顧問税理士への「不満」ではなく、
「不安」という理由で変更を希望されていますし、
現在の顧問税理士側も自らの状況を理解していますので、
言い方が適切かはわかりませんが、
非常に円満な形で税理士の変更が進みます。

現在の顧問税理士が、
「新しい税理士さんが決まったら、
こちらから資料を提供しますと」
という話をするケースすらあります。

理由もどうしようもないものですし、
非常に想像しやすい内容だと思います。

【サービスレベルの低下】

前回のお話の中でも、
同様のサービスレベルの低下について
というお話が出ましたが、
今回は税理士側が忙しくなったからではなく、
あまり仕事をしなくなってきているから
というものです。

  • 仕事を休みがちになる
  • 訪問頻度が毎年減っている
  • 新規事業や追加業務に否定的

等々の内容から、税理士としての業務、
つまり、事業者へのサポート体制・姿勢が
損なわれ始めてきているという状態です。

一つ前の「不安」に関しては、
税理士自体は一生懸命サービス提供しているが・・・
という前提でのお話でしたが、
こちらの場合はそれに至る前段階、
もしくは、税理士自身の仕事に対する熱意が
以前と比較して感じられないので、
事業者側が不満を感じている状態です。

ちなみにですが、こういった事務所も、
税理士の変更は恐らくスムーズに進みます。
税理士事務所側としても、
顧問先の解約や変更が多くなっているのか、
それとも、顧問先が無くなったら
税理士は事務所を廃業しようとしているのか、
その意図はそれぞれだと思いますが、
顧客に対する執着が無くなっているのは
間違いないようです。

【コミュニケーションツールの不一致】

これは、若い世代と高齢な方とで
よくあるケースなのですが、
コミュニケーションツール、
つまり、普段やり取りする手段が異なる場合です。

現在30代前後の方であれば、
メールやSNS、携帯電話等で
仕事上のやり取りをする人が非常に多いと思います。

逆に、高齢者の方ですと、
携帯電話やメールは非常に苦手で、
固定電話かFAX・郵送が中心、
という人も多くいらっしゃいます。

この不一致ですが、若い方が税理士側で
高齢者の関与先にだけ、
普段やり取りしないその応対を甘受する、
ということであれば、
恐らく問題は何も起きないのですが、
依頼者側が若い人で高齢の税理士が
普段やり取りしている方法に合わせる、
というと、話は別です。

特にこういった問題が発生しやすいのは、
事業者側が事業承継し、若い世代の社長に
変わった後の話です。

税理士側も同世代の後継者がいれば、
問題なくカバーできるのですが、
そういった人材がいない事務所の場合、
現在の税理士が希望するやり取り方法、
コミュニケーションツールを利用してほしい、
ということになってしまいます。

メール添付で資料送付であればすぐ終わるのに、
わざわざプリントアウトして一枚ずつFAXする、
こういった普段やらないやり取りを継続すると、
結構なストレスを感じる事業者は多いです。

「今の事務所はFAXしか受け付けないからNG!」

とすぐさま契約変更を希望するわけではありませんが、
ずっとストレスは溜まっていく状態で、
何かをきっかけに、

「やっぱり、新しい税理士探そう」

という話になってしまう、ということです。

●まとめ

さて、今回の内容は、
「現在の税理士さんが高齢」
という顧問税理士の変更理由について
お話をしましたが、
「高齢な人は全部ダメ」ということではなく、

  • 税理士の廃業、事業停止等の不安
  • サービスレベルの低下
  • コミュニケーションツールの不一致

ということが背景として存在する
ことをお話しました。

「高齢」と一言でいうのは簡単ですが、
不安なのか、不満なのか、
何かしらを事業主側が感じて、
税理士の変更を希望される、
ということです。

前回と異なり、今回の不安や不満点は
概ね、若い税理士に変更すれば
解決する問題だと思いますので、
上記記載事項に心当たりのある方は、
お早目に税理士の変更を検討された方が
宜しいかもしれません。

顧問税理士の変更理由-②税理士が高齢の場合

さて、今回の報告は以上です。
次回も同じテーマ、
「顧問税理士の変更理由」
について報告したいと思います。

上記で申し上げました通り、
顧問税理士の変更理由として、
「顧問料に対する不満」に
次いで多いといっても過言ではないのが
「顧問税理士が高齢」という理由です。

顧問料やサービス内容に関しては、
税理士と事業者との話し合いによって
解消する可能性もある事象ですが、
「年齢」によるものが
不安や不満の理由に関わっている場合、
残念ながら解消は難しいです。

上記でもお話しましたが、
今回の内容に思い当たる点があれば、
お付き合いしている税理士の
不満や不安が解消するかどうかを
お話することも出来ますので、
是非こちらにご相談ください。

税理士紹介ネットワーク~タックスコンシェルジュ~
https://www.tax-concierge.net/

また、次回宜しくお願い致します。