諜報部長、お世話になっております!経理担当、諜報部員のMです。
引き続き、今週も宜しくお願い致します。
さて、今回は、「不明残高」についてのお話です。
ちょっと聞きなれない言葉かもしれませんが、
是非お付き合いくださいm(__)m
■不明残高の発生と処理(前半)~なぜ発生するのか~
以前お話ししたかと思うのですが、
経理の仕事って会社の経営状況を表す決算書を作成することです。
決算書はある時点の保有資産負債状況を示す「貸借対照表」と、
ある期間の営業成績を示す「損益計算書」から成り立ちます。
ある期間というのが1年なので、損益計算書は1年が完了し、
翌期になるとその経営成績=当期純利益or当期純損失となり、
貸借対照表の利益剰余金に振替られます。
貸借対照表の資産負債は内容によって、
損益計算書に落ちていったり現金化したりしていきますが、
保有資産し続けている資産負債は残っていくのです。
ここで大事なのは、ざっくり言うと、
損益計算書は「1年経つとクリア」になり利益剰余金にまとめられます。
ですが、貸借対照表は適切に処理をしていないと「不明残が残る」のです。
例えば、前払費用。
来期の費用の為、損益計算書にのらず「前払費用」という
勘定科目で貸借対照表に残ります。
当期の費用になった時、前払費用を崩して
損益計算書に費用として計上されるのです。
これを怠り費用への振替を忘れると、
費用として認識しなければならない時に認識されず、
かつ貸借対照表にも残り続けてしまうのです。
これが、何年もたつと「何の残高だっけ?」と
不明残高となるのです。
・・・これ、とても嫌なんです。
だって、残り続けるんですよ!!
適切ではない残高が整理をしないと消えないんです!
気持ち悪いこと、この上ないです!!
なおかつ、期末には取引先に残高確認状を送るほど、
取引先別の管理が必要になります。
A社で発生した債権債務は、A社から入出金された場合、
A社の債権債務を消さなければならない。
これ、当たり前の事だと思います。
これも適切に処理をしないと、各社ごとの債権債務は合わないですよね。
でも、これ出来ない人がたまにいるんです。
面倒だからという理由で。。。
そうするとまた不明残高が残ってしまう・・・
なぜなら、A社でたてた債権をB社で崩した場合。
A社の残高は事実0円であるはずなのに、残高が残ります。
また、関係ないB社の残高がA社の債権回収分マイナスになります。
こうやってまた不明残高が生まれ、残っていくんですよね。
私は今、こんな感じで残高がぐちゃぐちゃになった会社の
整理を行っています。
次にそれがどんな風に行われ、どんなに面倒かお話ししますね。
今週の報告は以上です。
来週は「不明残高の発生と処理(後半)」について
報告させて頂きます!!
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