こんにちは!諜報部長!税理士紹介サービスを営む、諜報部員のSです。
4月になりましたね!この時期は私も新入生だった頃や、
新入社員だった頃を思い出しますね~
もう。。。遥か昔のように感じますが・・・
さて、今回からの報告テーマは、「税理士と仲が良い職種」
という内容でお話させて頂きます。
税理士さんは本当に色々な人と付き合いがあります。
そもそも顧問先のお客様自体の仕事がバラバラですし、
業務上、他業種の人と連携しなくてはならないこともあります。
今回は、「業務上」という括りの中で、
税理士さんと仲の良い職種について、話を進めていきます。
■1つ目:社会保険労務士、司法書士、行政書士
税理士・・・
言わずと知れた、税務に関する国家資格です。
ただ、「税務に関する」という通り、
他の事に関しては他の資格が存在します。
その中でも、社会保険労務士(通称:社労士)、
司法書士、行政書士は非常に税理士さんと関連深い職種です。
まずは、ざっとこの3士業に関して、簡単に違いを説明します。
●社労士・司法書士・行政書士の業務について
それでは、順に説明して参ります。
・社会保険労務士(社労士)
⇒基本的には、企業の人事・労務に関連する諸々の事象に精通した専門家です。
個人事業者で従業員がいないうちは、あまり関係ないかもしれませんが、従業員として人を雇うとなった場合、整えなければならないものが多数あります。社会保険に加入したり、給料を計算したり、就業規則を作ったり・・・。
そういった人事・労務等に関することや、年金事務所への提出書類などは、概ね社労士の独占業務のため、社労士にしか依頼できません。
人材雇用や研修に関する助成金が絡む場合も、社労士さんが活躍する分野です。
・司法書士
⇒基本的には登記に関することを専門的に扱っています。
不動産の売買、会社の設立や目的変更など、法務局に提出する必要がある事項に関して、代行するのが司法書士さんです。法務局に提出できるのは、「司法書士さんだけ」、というのがわかりやすいかもしれません。
また、最近では「簡裁代理権」といって、認定を受けた司法書士さんであれば、少額の民事事件を受託することも可能です。消費者金融関連の事件を応対する司法書士さんは、この認定を受けています。
・行政書士
⇒非常に幅広い分野を取り扱う資格者です。
人によっては、1万以上の業務分野がある、という人もいらっしゃいます。税理士さんが「税務署関連」、社労士さんが「年金事務所関連」、司法書士さんが「法務局関連」とすると、行政書士さんは「官公庁関連」とでも言えばよいでしょうか・・・。そのくらい、分野が広い職種です。そのため、大体の行政書士さんは、個別の得意分野をお持ちです。建設業や風俗営業の許認可関連、入国管理局でのビザ関連等々、人によって応対業務が異なっています。
●税理士さんとこの3士業の関係
では、税理士さんとこの3つの士業はなぜ業務上関係があるのでしょうか?
簡単に言ってしまうと、この3士業と連携するのは、自らの関与先のためです。
税理士さんは税務に関する業務を行っています。
相続等の事案を除けば、一般的にはサラリーマンの人を
顧客にする業種ではないので、個人事業主・法人問わず、
事業を行っている人が税理士さんのお客様です。
そのお客様も事業を継続していくと、
「これから人を雇うことになった」
「今まで個人事業だったけど、法人に組織変更したい!」
「新規の事業をやるけど、営業許可が必要なのかな?」
というお話が上がってくるわけです。
もちろん、税理士さんもご自身の見解や、
現段階で法人化するメリット等に関して、
税金面や資金面での見解をお伝えしますが、
そういったことを踏まえた話し合いを
事業主さんと税理士さんとで行い、
「いざ、話を進めよう!」ということになった場合、
資格の問題で、税理士さんがそのまま取り扱えない分野に
なってくる場合もあります。
その時に、税理士さんも
「じゃあ、○○士さんに依頼する必要があるので、
社長、自分で探して、頼んでください」
というのは、あまりに淡泊ですよね・・・。
なので、こういった事象が一定値発生するのを想定して、
「じゃあ、私の知り合いの○○士さんを紹介しましょうか?」
ということになるわけです。
税理士さんにとっては、自分が業務をしなくても、
勝手知ったる人に仕事を振った方が、
関与先との関係性も近いままですし、
他の士業にとっては、税理士さんと付き合うことで、
新たな業務獲得のチャンスになるというのが、双方付き合う理由です。
もちろん、この逆パターンで、他の士業の人から、
「この人、税理士さん探しているみたいですよ」
という話が税理士さんに上がってくる場合もあります。
互いの業務、関与先との関係維持、
そういったことを考慮して、
別資格者の人たちは付き合っているわけです。
●ちなみに
日本の法律だと、税理士さんは、登録するだけ(無試験)で
「行政書士」の資格を得ることが出来ます。
開業されている税理士さんでも、行政書士さんの登録をされている人は
多数いらっしゃいます。
ただし、上記にある通り、行政書士さんは業務分野が多岐にわたり、
また、税理士さんは税理士さんの事業でも多忙になるため、
登録をしていても、行政書士さんの業務にそこまで力を入れている人は
多くないと思います。
税理士さんで行政書士さんの登録をされている方は、
本当に一部の業務だけ行っているか、
実務は殆ど行わないが、行政書士さんとの関係づくりのために登録している、
というのが多いと思います。
それでは、今回の報告は以上です。
次回は、「税理士と仲が良い職種」の2つ目について、報告致します。
また、次回宜しくお願い致します。