こんにちは!諜報部長!税理士紹介サービスを営む、諜報部員のSです。
明日から大型連休という人も多いのでは??
さて、前回3回にわたって「税理士と仲が良い職種」
という内容でお話させて頂いておりますが、
本テーマは今回が最終です。
※前3回の記事はこちら ・税理士と仲の良い職種①~社会保険労務士、司法書士、行政書士 ・税理士と仲の良い職種②~弁護士 ・税理士と仲の良い職種③~保険外交員(生命保険・損害保険)
仕事柄、異業種に顔が広い税理士さんですが、
このテーマでは、「業務上」という括りの中で、
税理士さんと仲の良い職種について、話を進めていきます。
■4つ目:金融機関(公庫・地銀・信金など)
最後は金融機関です。
一般的なサラリーマンの方であれば、金融機関の付き合いというと、
給与振込口座として利用、というのがメインでしょうか。
中にはマイホーム購入の際、利用されたことがある方も
いらっしゃると思います。
そこまで、「付き合っている」という認識が無く、
「利用している」という程度の感覚の方の方が多いと思います。
ですが、事業主ともなると違います。
事業所を開設すれば、金融機関の方が営業に来ますし、
付き合いのある金融機関主催のセミナー等に参加したりもします。
そして、事業主一人一人よりも、
もっと深い付き合いをしているのが、税理士さんです。
では、何故、税理士さんと金融機関の方は仲が良いのでしょう?
●税理士さんの立ち位置
税理士さんは多くの関与先、
つまり事業主の人と付き合いがあります。
色んな相談を受け、節税のアドバイスをし、
より良くなるためのサポートをしています。
そして、そこまで付き合いが深いと、必ずと言っていいほど、
税理士さんが耳にする内容があります。
「新しい機材を購入したい」
「仕入れにまとまったお金が必要だ」
「経営状態が厳しくて資金が不安」
・・・こんな話を相談されます。
要は、「資金調達」の話です。
事業を運営していると、「ヒト・モノ・カネ」が必要です。
大きな企業になると、全て自力で用意出来たりするものですが、
中小・零細企業や個人事業主の方は、
「ヒト・モノ・カネ」の3要素の
殆どが不足しているため、限られた中で運用しています。
ただ、それでも事業運営の為に、
どうしても追加資金が必要になったりします。
その場合、借入を考えるわけですが、
そういう時に税理士さんに相談があるわけです。
「借入をしたい」という要望を
早い段階で知っているのが税理士さんなのです。
●金融機関の事情
金融機関は、わかりやすく言うと、
お金を運用して、それを増やして利益を得ています。
その方法の一つが「貸出」、
利用者側から見ると「借入」です。
金融機関も営利機関ですから、
利益を増やすためには、多く貸して、多く利息を貰いたいわけです。
ただし、お金を貸すのには不安があります。。。
「返ってこないリスク」があるからです。
さらに、反社会的勢力や振り込め詐欺等を行う犯罪集団との付き合いを
非常に制限する法律も出来ていますので、
「お金を貸した先が○○だった・・・」なんてことは、
金融機関においては、あってはならないので、
飛び込みで来るような新規のお客様に対しては、
警戒心が強いところもあります。
だからこそ、信頼のおけるところから紹介してもらいたいのです。
その点において、税理士さんほど適任の存在はいないのです。
- 付き合いのある事業主であれば、経営状態も知っている
- 素性の知れた人と、契約を結んでいる
- 決算書等の必要書類もそろっている
こんな状況を担保してくれる相手は、税理士さんしかいないのです。
●税理士と金融機関の関係
ここまで来るともうお分かりだと思うのですが、
双方付き合っている理由は、相互にメリットがあるからです。
税理士さんとしては、
- 関与先の役に立ちたい
- 相談を受けたときに、応対出来るようにしておきたい
と思っていて、
金融機関としては、
- 貸出は増やしたい
- でも、信頼できる所にしか貸したくない
と思っているわけです。
だから、双方お付き合いをするのです。
●ちなみに
税理士さんが付き合いをしている金融機関は、大体3パターンです。
- 日本政策金融公庫
- 地域の信用金庫
- 地方銀行(地銀、第二地銀と言われるところです)
この3パターンの金融機関は、基本的に地域密着で活動しており、
いわゆるメガバンクとは活動スタンスが大きく異なったりしています。
そして、税理士さんが付き合う関与先は、大企業よりも、
地元の中小企業・個人事業主が圧倒的多数、ということで、
顧客ターゲットが同じなのです。
税理士さんに紹介される先も、
大きくはこの3パターンのどれか、
もっというと、この中での「○○支店の人を紹介しますよ」
という話になると思います。
●最後に
全4回にわたって記載してきた、
「税理士と仲の良い職種」というテーマですが、
共通している事象があります。
それは、税理士さんが「業務上」付き合いの深い職種というのは、
全て「関与先」の為なのです。
関与先から言われること、相談されること、
それに「一つでも多く応えたい!」、
「役に立ちたい!」という考えから、
税理士さんは色んな他業種の方と付き合いを増やしているのです。
それでは、今回の報告は以上です。
次回からは、また新しいテーマで報告致します。
また、次回宜しくお願い致します。